アメリカで発売予定のサステナブル版『カタン』
日本でも昨今盛り上がっているボードゲーム。その代表的なシリーズとして知られるのが『カタン(CATAN)』。1995年にドイツで生まれた『カタン』は、世界で3,500万セットを超える累計販売台数を記録し、業界1位の「モノポリー」に次ぐ2位に君臨。
『カタン』は、大航海時代に発見された無人島を複数の入植者たちが開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するという有名なスタンダード版のほか、拡張シリーズやアメリカ版、エンタメ作品とのコラボなどさまざまなシリーズが販売されている。
そんな『カタン』の新たなシリーズとして今年アメリカで発売されるのが、環境問題にフォーカスした『CATAN - NEW ENERGIES(カタン ニューエナジー)』。
環境問題の要となる究極の選択をゲーム状で体験
アメリカで『カタン』を制作する米Catan Studioより2024年の春に発売予定だという『CATAN - NEW ENERGIES』は、持続可能性とエネルギーがメインテーマ。
舞台となるのは21世紀、かつては農業で栄えたものの、成長し続けるためにエネルギーを必要とし、汚染にむしばまれつつある島。そこでプレイヤーは、クリーンで環境に配慮したエネルギー源に投資するか、より安価な化石燃料に投資するかの選択を迫られる。
ではクリーンで環境に配慮したエネルギー源に投資し、環境に配慮した選択をすればいいのかというと必ずしもそうとは限らないのが『CATAN - NEW ENERGIES』。公式サイトには、「現実の世界と同様、『もっとも環境に優しい』プレイヤーが必ずしも勝つとは限りません」というコメントが掲載されている。
そんな『CATAN- NEW ENERGIES』が誕生したのは、環境問題やエネルギーについて考えるきっかけを生み出すため。
CATAN Studios のディレクターであり、 『CATAN - NEW ENERGIES』のデザイナーを務めるベンジャミン・トイバー氏は「ゲームには、現実世界に起こっている実際の課題を反映し、思慮深い会話を促す驚くべき力があります」と米keengamerでコメント。
ゲームプレイ要素には、発電所やエネルギーに関するトークン、環境イベントなどが追加され、クリーンエネルギー源に投資にするメリットや結果を探ることで、環境問題について考えるきっかけをくれるユニーク内容となっている。
製品自体もサステナブル
『CATAN - NEW ENERGIES』は、ゲーム製品の製造が地球環境に与える影響についてもしっかり考えて製造されている。
そのため、製品自体も環境に配慮した素材を厳選して使用。プラスチックを使用せず、持続可能な方法で調達された持続可能な木材と紙を使用して製造されているそう。
『カタン』のサステナブル版である『CATAN - NEW ENERGIES』は、2024 年第 2 四半期にアメリカで発売予定。すぐに日本で購入するのは難しそうだが、今後上陸することがあれば話題を呼びそう。