有名俳優を両親に持つダコタ・ジョンソンが、ネポベイビー(2世)をめぐる議論に意見を述べた。(フロントロウ編集部)

ダコタ・ジョンソンが2世セレブ叩きにうんざり

 映画『マダム・ウェブ』で主演を務めるダコタ・ジョンソンが、2世セレブに対する「親の七光り」批判に苦言を呈した。

 「親の七光り」に最も近い英語として使われるのが「ネポティズム(Nepotism)」。ネポティズムとは、日本語で「縁故主義」を意味し、自分の家族や親戚といった血縁者や同じ地域の出身者、昔からの知人などを“えこひいき”し、優先して恩恵を与えることを言う。ハリウッドでは、有名人の親を持つ2世セレブを指す「ネポベイビー」という造語まで誕生して、ここ数年で激しい論争になっている。

 ご存じの方も多いと思うが、ダコタの母は映画『ワーキング・ガール』などの代表作で知られるメラニー・グリフィスで、父は80年代に一世を風靡したドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』で主演を務めたドン・ジョンソン。また、母方の祖母はアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『鳥』で主人公のメラニーを演じたティッピ・ヘドレンで、俳優のアントニオ・バンデラスが継父だったこともある(※)。
※ダコタの母メラニー・グリフィスと1996年から2015年まで婚姻関係にあった。

画像: ダコタ・ジョンソンが2世セレブ叩きにうんざり

 ネポベイビーをめぐる議論について、ダコタは米情報番組『Today(原題)』で、「それが最初に始まったとき、信じられないほどうっとうしくて退屈だと思いました」「あなたがジャーナリストなら、もっと別のことを書いてください」と呆れたように言うと、「正直ダサいです。だから今回、それをからかう機会に飛びつきました」と付け加えた。

 ちなみに、ダコタは、高校卒業後、大学に進学せずに俳優の道に進むと決めたとき、父親から経済的な援助を完全に断ち切られたことをオープンにしている。番組でダコタはそのときのことを振り返って、「父は私に『大学に行くなら、生活に必要なお金は渡す』と言いました。でも、私は『女優になるんだ』と思ったんです。父は『わかった。じゃあ、(これからは)自分の力で生活しなさい』って感じでした」と語っている。ダコタによると、食料品などを買う余裕がなく、母親に助けを求めたこともあったが、家賃はモデルの仕事などをして払っていたそう。

This article is a sponsored article by
''.