人生で最も不器用な役者が、誰もが知る「ロミオ」を演じるとしたら? しかもそのロミオは、心に深い傷を抱えた中年の父親だという。6月27日より公開される映画『カーテンコールの灯』は、そんな想像すらしなかった展開から物語が始まる。

シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』の世界と、壊れかけた現代の家族のリアルな関係性を重ね合わせた本作。演劇という非日常の世界に飛び込んだ父親が、舞台の上で役を演じながら、舞台裏で本当の家族と向き合っていく――そんなユニークかつ心揺さぶるドラマが展開されていく。

主演を務めるのは、シカゴの舞台界で知られるキース・カプフェラー。演じるのは、口下手で感情をうまく表現できない父親ダン。そして驚くべきことに、その“劇中の妻と娘”を演じるのが、実生活でも彼の妻と娘。リアルな家族だからこそ出せる、繊細な距離感や表情が、映像からも滲み出てくる。

監督は『セイント・フランシス』で一躍注目を浴びたケリー・オサリヴァンとアレックス・トンプソン。公私にわたるパートナーである二人の演出は、重くなりがちなテーマを、愛とユーモアで包み込む。現実とフィクションが交錯する舞台は、いつしか観客自身の物語にすり替わっていく。

SXSW映画祭で観客賞と審査員賞のW受賞を果たし、批評家からは「今年最高の作品」との評価も。Rotten Tomatoesでは批評家スコア99%という驚異的な数字を叩き出した。日本でも、演出家・鴻上尚史が「歴史に残る」と絶賛するなど、早くも熱視線が注がれている。

舞台に立つその一歩が、人生を変える。心にそっと火を灯す“カーテンコール”が、今、幕を開ける。

『カーテンコールの灯』6月27日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開!

画像: 『カーテンコールの灯』予告 www.youtube.com

『カーテンコールの灯』予告

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