シャネルの最新コレクションがコモ湖で華麗に披露、セレブも集結。

2025年4月29日、イタリア・コモ湖畔に佇む壮麗なヴィラ・デステで、シャネルが「クルーズ 2025/26 コレクション」を発表した。名だたるセレブリティが集結したこの夜、ファッションと歴史、そして自然の美が調和し、まるで絵画の中に迷い込んだかのような幻想的な空間が広がっていた。

今回の会場であるヴィラ・デステは、16世紀に建てられた由緒ある邸宅で、エリザベス・テイラーやフランク・シナトラといった過去のハリウッドスターも滞在したことがあるラグジュアリーホテルとしても知られている。ココ・シャネルがこよなく愛したとされるこの地は、まさにブランドの精神を体現する理想的な舞台だった。

画像1: シャネルの最新コレクションがコモ湖で華麗に披露、セレブも集結。

ショーのテーマは「レイク・シック(Lake Chic)」。その名の通り、湖畔のリゾート地を思わせる優雅さと軽やかさを兼ね備えたコレクションが披露された。セーラー襟を取り入れたスパンコール付きのストライプドレスや、きらめくクリスタルを散りばめたツイードジャケット、そしてナチュラルカラーのリネン素材によるカジュアルなセットアップなど、多様なスタイルが登場し、都会的でありながらもどこかノスタルジックな空気を醸し出していた。

このコレクションは、2024年に退任したヴィルジニー・ヴィアールの後を継ぎ、シャネルのスタジオチームが制作を担当。ブランドの伝統を丁寧に守りながらも、今後の新たな方向性を感じさせる内容となった。特に注目されているのが、2025年10月に初コレクションを控えているマチュー・ブレイジー(元ボッテガ・ヴェネタ)へのバトンタッチであり、今回のショーはその“予兆”としても重要な意味を持っている。

ゲストの中でもひときわ目を引いたのが、長年シャネルのミューズを務めてきたキアラ・ナイトレイ。彼女は、白のロングドレスに黒のサテンリボンをアクセントとして取り入れ、クラシカルかつ気品あふれる装いで登場。顔周りをすっきり見せるボブヘアがその印象を引き立てており、観客からも称賛の声が上がっていた。

画像2: シャネルの最新コレクションがコモ湖で華麗に披露、セレブも集結。

続いて登場したルピタ・ニョンゴは、深みのあるグリーンのシルクドレスを優雅に着こなし、まさに“歩く芸術”といえる存在感を放っていた。さらに、マーガレット・クアリーはモノクロでまとめた洗練された装いで登場。ソフィア・コッポラとロマン・コッポラの姉弟、女優のサラ・キャサリン・フックやフェルナンダ・トーレスなど、ファッションとカルチャーを象徴するゲストが一堂に会する、特別な空間が演出された。

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イベントの終盤には、湖面に夕陽が映り込む中、シャネルのロゴが幻想的に浮かび上がり、観客からは感嘆の声とともに自然と拍手が沸き起こった。コレクション後のガーデンレセプションでは、シャンパングラスを片手にゲストたちが語らい、ファッションだけでなく人と人とのつながりを祝福する時間が続いた。

総勢900名を超える招待客が見守る中、ファッションの魔法が湖畔に舞い降りた一夜。伝統を重んじながらも、常に新しさを追求し続けるシャネルの精神が、ここコモ湖で見事に結実した瞬間だった。

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