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MUSEが「Unraveling」で真夏の音楽シーンに風穴を開けた。3年の沈黙を破って放たれた新曲は、ヘルシンキでの初披露からすでに話題沸騰。続くロック・フェストでは、5万人が熱狂し、その場に居合わせた誰もが“MUSEが帰ってきた”と確信したに違いない。

イントロのアルペジオ・シンセが不穏な空気をまとい、まるでサイコスリラーのようなムードで幕を開ける「Unraveling」。だがその後、ギター・リフの一撃で一気に雰囲気が変わる。静けさからの爆発、そのダイナミズムはまさにMUSEの真骨頂。既存の枠組みに収まらないジャンルレスな音作りは健在で、新たな地平へ踏み出す一曲になっている。

プロデューサーには、ライブでもバンドの一員としてステージに立つDan Lancaster。スタジオとステージの垣根を超えた彼のプロデュースが、音源にライブ感を持ち込んでいる。現在、MUSEはヨーロッパの大型フェスを総なめ中。新曲を引っさげてのパフォーマンスは、どの会場でも圧巻の存在感を放っている。