トム・ホランドが「Umbrella」衣装の裏話を明かし、祖母の網タイツや父の反応が話題に。(フロントロウ編集部)

ゼンデイヤと“控えめなパフォーマンス”を約束していた!?

 2017年に放送された『リップ・シンク・バトル』で、リアーナの「Umbrella」を完璧にパフォーマンスしたトム・ホランド。その印象的な演出は今なお語り継がれているが、彼が最近明かした舞台裏が改めて注目を集めている。

 トムは著名シェフであるゴードン・ラムゼイの料理番組に出演した際、ゴードンに「あの編タイツはママのだったの?」と聞かれ、「いや、実は祖母のものでした」と笑いながら答えた。予想外の答えに、ゴードンも思わず吹き出した。

 パフォーマンスの構想段階についても、トムは詳細に語っている。「クリエイティブチームと一緒にアイディアを練っていたとき、『Umbrella』を提案されたんです。そしてリハーサルを重ねるうちに、どんどんエスカレートしていった」と振り返る。「そして雨の演出が加わって、僕は『もう全部やろう。編タイツも履きたいし、ウィッグも、早着替えもやりたい』ってなったんです」

 当初、トムと対戦相手だったゼンデイヤは「お互い張り切りすぎないように、イージーに楽しもう」と約束していたそう。しかし実際には、構想が膨らむごとに演出は加速し、想像以上に壮大なパフォーマンスへと変貌していった。

父親に反対されていたそう

 その一方で、父親のドミニク・ホランドはこの出演に懐疑的だったそう。「良いアイディアじゃないと思う」とトムに率直に伝えたという。懸念の理由についてトムはこう説明している。「あの時期の僕のキャリアを考えると、父は僕があまりにも早く有名になりすぎることを心配していたんだと思うんです。それで、必要のないテレビ出演は控えて、子ども時代の感覚を少しでも残してほしいと強く思っていたんです」

 結果的にこのパフォーマンスは、ネットを中心に爆発的な反響を呼び、トムの知名度を世界的なものへと押し上げた。そしてそれは、今なお、彼のキャリアを語る上で避けて通れない象徴的な出来事となっている。

 「あのパフォーマンスのよかったところは、まだ僕がダンスを踊れるということが世間に知られていなかったところなんですよ。なぜか隠していたんですよね。そしてあの日堂々と披露したんです」とトムは語っている。

 それでも彼には少し複雑な想いもあるようで、「『リップ・シンク・バトル』が今も自分を悩ませている」と冗談交じりに話し、「『スパイダーマン』や他の作品でどれだけ真剣に演じても、最終的に話題になるのはあのパフォーマンスなんです」と苦笑い。「あれに付き纏われ続けている」と語った。

 とはいえ、トムのスパイダーマンとしての存在感は今なお健在。2026年には新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が公開予定となっており、再びスクリーンに戻ってくる日も近い。

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