結婚したのに一緒に住まない? グウィネスが選んだ新しい家族のかたち
俳優のグウィネス・パルトロウがホストを務める自身のポッドキャスト番組「Goop Podcast」に夫ブラッド・ファルチャックを招き、結婚初期に選んだ別居生活について夫婦で振り返った。
グウィネスとブラッドは、2014年に交際を開始し、約4年間の交際を経て2018年に結婚。お互いに前の結婚で子どもを持ち、再婚同士として新しい家庭を築くにあたり、すぐに同居せず子供たちがなじむまで時間をかけるという慎重な道を選んだ。
ブラッドは自身の子どもたちが自宅にいる週3日は自宅で過ごし、残りの4日はグウィネスの家で彼女と過ごすという、日によって住む家を切り替える非伝統的なスタイルをとっていた。
このスタイルには、恋愛や親密さの専門家ミカエラ・ベームの理解もあった。彼女は「個の空間を持つことが親密さを深める」という考え方にも賛同しており、グウィネスとブラッドの選択を肯定的な姿勢を示していたという。
「当時は正しいと思っていた」
一部の友人からは「理想的な夫婦の形」とも評されたこのライフスタイルだったが、グウィネスは「私たちは、当時は正しいことをしていると思っていたけれど」と前置きをしながら振り返っている。
「当時は、飛行機をとてもゆっくり着陸させるようなイメージで、みんなが無理なくこの関係に乗れるようにしようとしていた。でも今思うと、それがかえって『私たちって何をしてるの?』という不確かな状態を長引かせただけだったかもしれないのよね」
そして、ブラッドに「もう一度同じ決断をすると思う?」と尋ねられると、グウィネスは「多分しないと思う」と答えている。
ブラッドも同様に、自身の子どもたちへの配慮が、結果として家庭全体の不安定さにつながった可能性を語っている。
「子どもたちに主体性を持たせることは大切だと思っていた。でも、大人2人が一緒に暮らすのを止められるほどの“力”を与えてしまったのは違っていた。結果的に、子どもたちはより不安を感じ、『この関係は安定していない』と思わせたのではないか」
それでも、2人はその後時間をかけて家族としての関係性を深め、今ではグウィネスもステップママとしての役割に自信を持ち始めている。彼女が家庭で大切にしているのは「愛と赦し」。この価値観を軸に、子どもたちとの信頼関係も着実に築かれていったという。