美貌を失ったスターが手を伸ばした「禁断の治療」。DCスタジオ『クレイフェイス』本予告解禁


DCスタジオの新作『クレイフェイス』が、10月30日に日本公開されることが決まった。あわせて解禁された本予告が映し出していたのは、怪物の造形よりも、顔を失った男が壊れていく過程のほうだった。(フロントロウ編集部)
顔を取り戻した。ただし、代償があった
舞台は、犯罪と腐敗にまみれた街ゴッサム・シティ。主人公は、ハリウッドで期待を集めていた俳優だ。ところが事故で美しい顔を失い、世間からは“バケモノ”と容赦のない嘲笑を浴びせられる立場へ転落する。
かつての輝きを取り戻したい。その執念から彼が手を伸ばしたのが、どんな副作用があるかもわからない禁断の治療だった。傷ひとつない元の顔は、たしかに戻ってくる。だが代償はあまりに大きく、抑えきれない怒りに支配された彼は、心も身体も少しずつ狂気に蝕まれていく。執着した“顔”によって人生のすべてを狂わされ、何もかもを失ったとき、本当の恐怖が目を覚ます。本予告は、一人の人間が哀しき怪物「クレイフェイス」へと変貌していくまでを、緊迫感のある映像で追っている。
DCが次に選んだのは、ヒーローではなく心理スリラーだった
『スーパーマン』、そして全米で賛否を巻き起こした『スーパーガール』と続いてきたDCスタジオが、本作で踏み込むのは本格心理スリラーというジャンルだ。描かれるのは怪物の恐怖だけではない。美貌と名声を失った男が再起への執着から一線を越え、やがて自分自身まで失っていく悲劇にこそ焦点が当たっている。悲劇の果てに人間がヴィランへと変わっていく構図は、社会現象になった『ジョーカー』を思い起こさせるものだ。
主演を務めるのは、英国・ウェールズ出身のトム・リス・ハリス。2012年に英「スクリーン・インターナショナル」誌の“明日のスター”に選ばれ、舞台とテレビで着実にキャリアを積み、近年はNetflix作品などでも存在感を示してきた新世代の実力派だ。本作では、スターとしての輝き、美貌を失った絶望、そして怪物へと変貌する狂気までを一人で背負う。共演にはナオミ・アッキー、デヴィッド・デンシック、マックス・ミンゲラ、エディ・マーサンらが名を連ねた。
脚本は、「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」や『ドクター・スリープ』、「真夜中のミサ」で知られる現代ホラーの名手マイク・フラナガンと、ホセイン・アミニ。監督は『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』のジェームズ・ワトキンスが務める。さらに製作には、マット・リーヴス、リン・ハリス、ジェームズ・ガン、ピーター・サフランが並ぶ。人間ドラマとしての厚みと、恐怖の演出。その両方を任せられる布陣が組まれている。
「その顔で、恐怖を見ろ。」ポスターが見せるのは、崩れていく横顔だけ
同時に解禁された日本版ポスタービジュアルは、主人公の美しい横顔が、柔らかな泥<クレイ>のように崩れ落ちていく瞬間を大胆に切り取った一枚だ。黒を基調にした静かな余白のなかに、崩れゆく顔とタイトルロゴだけが力強く置かれている。
添えられたコピーは「その顔で、恐怖を見ろ。」。肉体だけでなく心までも怪物へと変わっていく“人間の崩壊”を、たった一枚で突きつけてくる構成になっている。人間と怪物の境界で崩れていく主人公の姿と、このコピーが呼応する。
作品公式サイトによると、『クレイフェイス』は2026年10月30日(金)に全国公開。全米公開は10月23日、原題は『CLAYFACE』。配給は東和ピクチャーズ・東宝。ベールに包まれた部分の多い本作だけに、続報を待ちたい。
9月18日からムビチケ前売券、変貌をたどる新たな場面写真も
その後、ムビチケ前売券(カード)が9月18日から全国の劇場で発売されることが決まった。購入者には数量限定で、非売品の『クレイフェイス』スペシャルコミックがプレゼントされる。ポスタービジュアルを使ったオリジナルカバーで、1961年にマット・ヘーゲン版クレイフェイスが初めて登場したエピソード「The Challenge of Clay-Face(Detective Comics # 298)」を収録。映画ではまず”顔”とキャリアを失う悲劇が描かれるが、コミックスでのクレイフェイスは、自分の身体を自在に変化させてバットマンをも翻弄してきたヴィランだ。
あわせて、マットが怪物へと向かっていく過程を切り取った新たな場面写真3点も公開された。レッドカーペットでファンに笑顔を向けるスター時代の姿、失われた輝きを取り戻そうと禁断の治療にすがる表情、そしてネオンの陰で異変に怯えて顔を押さえる様子と、栄光から転落までが一続きになっている。



『クレイフェイス』は10月30日から日本で公開される。
9月18日、崩れた“顔”が怪物の横顔に変わる本ポスターが解禁
10月30日(金)の日本公開を前に、本ポスタービジュアルが解禁された。描かれているのは、ある事件で“顔”と有望なキャリアを失ったマット・ヘーゲン(トム・リス・ハリス)。鋭い眼差しは残る一方、顔の中心は白く空洞になり、右側は赤い“泥(クレイ)”へと変わっていく。全体を引いて見ると、ゴッサム・シティを飲み込もうとする巨大な怪物の横顔にも見える仕掛けだ。ポスターの下部には、深くフードを被って佇むマットの姿もある。

9月18日からは、ムビチケ前売券(カード)も発売。購入者特典として、1961年にマット・ヘーゲン版クレイフェイスが初めて登場した「The Challenge of Clay-Face(Detective Comics #298)」を収めた非売品のスペシャルコミックが、数量限定で付く。翌19日は、毎年9月の第3土曜日に世界中で祝われる「バットマンの日」だ。
10月10日、ジェームズ・ガンらが語る特別映像<『クレイフェイス』の裏側>が解禁
日本公開を3週間後に控え、キャストと製作陣が作品を語る特別映像が解禁された。撮影現場のメイキングや、マットの狂気に呼応するような陰鬱なゴッサム・シティのセットも映し出される。

ジェームズ・ワトキンス監督は「クレイフェイスはDCユニバースの可能性を広げる作品だ。とてもダークで予想外の世界へと連れていくだろう」と手応えを口にし、「人が肉体的にも精神的にも、形を変えられてしまう恐怖を描いている」と続ける。マット役のトム・リス・ハリスは「築き上げてきた全てを失った男の悲劇を描いている」と語り、ケイトリン役のナオミ・アッキーは「主人公が変貌していく過程が見どころ」と話す。

DCスタジオCEOでプロデューサーのジェームズ・ガンは「正真正銘のホラー作品として作った」と断言。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の監督で、本作のプロデューサーを務めるマット・リーヴスは「主人公の闇をギリギリまで描きながら、彼に共感性を持たせている」「ホラー・スリラーであると同時に復讐の物語だ」と作品の芯を説明する。共同CEOのピーター・サフランも「DCの枠組みで本格的なR指定作品に挑めたことは夢のようだ」と語っている(日本でのレーティングはR15+)。


10月14日、日本版アンバサダーにUTAが就任
公開を前に、俳優・モデルのUTAが本作の日本版アンバサダーに就任した。DCファンを公言するUTAは、Netflixドラマ『ガス人間』で俳優デビュー作ながらタイトルロールを務め、人間から異形の存在へと姿を変える役を演じたばかり。ハリウッドのスターから“泥人間”へと変わっていくマットの姿に、自身の経験を重ねたという。

UTAは「観終わった瞬間、最初に浮かんだのは『悲しき怪物の物語』という言葉でした」と振り返り、「夢をつかみかけた直後に一気に転落していく若き俳優マット・ヘーゲンの姿は、他人事とは思えませんでした。彼の痛みや怒りに強く共感しました」とコメント。映像やCG、特殊メイクのリアルさにも驚いたといい、「単なる恐怖にとどまらない、『新感覚の映画体験』だと思います」と評している。

UTAが作品の魅力を語るスポット映像とインタビュー映像も公開された。
10月23日、日本発ビジュアルが入場者特典のA3ポスターに。変貌は全27段階
DCスタジオCEOのジェームズ・ガンや主演のトム・リス・ハリスが絶賛し、世界共通の公式ビジュアルのひとつに採用された日本発のポスターが、劇場の入場者特典としてA3ポスターで配られることになった。配布は公開日の10月30日(金)からで、数量限定。

あわせて、10月13日(現地時間)にロサンゼルスで行われたワールドプレミアで撮影された、ハリスのコメント映像も公開された。ハリスは「日本には行きたいと思っていました。子どもの頃に日本の作品をよく見ていたんです」と明かし、インタビュアーから日本発のポスターを見せられると「すごく好きです。持ち帰りたいですよ」と声を弾ませている。
さらに、マットがクレイフェイスへと変わっていく過程と、それを支えた特殊メイクとVFXの舞台裏に迫る特別映像<特殊メイク&VFX編>も解禁。ハリスが実際の特殊メイクで演じた変貌は18段階に及び、VFXで補ったものも含めると全27段階になる。撮影現場では毎日2〜4時間かけてメイクを施し、コンタクトレンズや声を変えるための専用マウスピースも着けて臨んだ。ハリスは「実際に造形物を作って撮影する特殊メイク効果の利点は、観客が想像に頼る必要がないこと」と語っている。
ジェームズ・ワトキンス監督は「コミックのヴィランにありがちな露骨なモンスター的なデザインは避け、現実の医学・皮膚科学に基づいた描写にした」と説明。「ボディホラーは、自分の身体が裏切ってくるという根源的な恐怖を突きつけてきます」と語り、VFXについては「特殊メイクを上書きするものではなく、それを補完し拡張するために用いられた」としている。


















