レコードの後ろにいた4人。『イミディエイト ファミリー』が配信開始


ジェイムス・テイラーやキャロル・キングのレコードで鳴っていた演奏を、実際に手がけていた4人のセッション・ミュージシャン。彼らを追った音楽ドキュメンタリー『イミディエイト ファミリー』が、9月2日(水)からデジタル・レンタルで配信される。(フロントロウ編集部)
レコードのクレジットに小さく載っていた名前
今年6月に日本公開された音楽ドキュメンタリー映画『イミディエイト ファミリー』が、9月2日(水)よりデジタル・レンタル(TVOD)で配信される。
この映画が主役に据えるのは、ステージの真ん中に立っていた人たちではない。米ウエストコースト・サウンドを、演奏する側から陰で支え続けた4人だ。ダニー・コーチマー(ギター)、ワディ・ワクテル(ギター)、リーランド・スクラー(ベース)、ラス・カンケル(ドラム)。ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウンら、いま聴いても名前がすぐ浮かぶアーティストたちのレコーディングやツアーを、この4人が担っていた。
4人はもともと、THE SECTIONというバンドを組んでいた仲間でもある。誰かのバックバンドとして集められた寄せ集めではなく、1972年頃にはすでに一つの単位として動いていたグループが、そのまま時代の音を作っていったことになる。

劇中に流れる98曲、そのすべてが実際の音源
この作品がやっかいなのは、扱う題材そのものが「他人の名曲」であることだ。4人の仕事を語ろうとすれば、その仕事が刻まれた楽曲を流すしかない。結果として劇中で使われている楽曲は、全98曲にのぼる。
監督のデニー・テデスコは、その98曲すべての権利をクリアするために長い時間をかけている。音楽ドキュメンタリーが企画倒れになりやすい最大の理由が権利処理であることを考えると、この本数が最後まで削られずに残っていること自体が、作品の成立条件だったといえる。
映画批評サイトのロッテントマトでは、批評家スコア100%を記録した。派手な事件が起きるわけでも、誰かの転落が描かれるわけでもない音楽映画としては、珍しい数字だ。
9月2日から、13のプラットフォームで
配信はAmazon Prime Video、U-NEXT、Apple TV、YouTube 映画とテレビ番組、Hulu、Lemino、ひかりTV、J:COM STREAM、ビデオマーケット、music.jp、FOD、カンテレドーガ、クランクイン!ビデオの13サービスで順次スタートする。都度課金のレンタル形式で、プラットフォームによって配信開始日時は前後する可能性がある。
劇場では100分。自宅の再生環境なら、気になった曲の場面まで戻ることもできる。「この音を出していたのは誰だったのか」を確かめながら見るには、むしろこちらのほうが向いているかもしれない。

映画『イミディエイト ファミリー』は、9月2日(水)よりデジタル・レンタル開始。















