俳優ラッセル・クロウが自ら監督した音楽ドキュメンタリーのヴェネツィア国際映画祭プレミアで、涙をぬぐう場面が話題になっている。62歳となった今、映画と音楽への本音を明かした。(フロントロウ編集部)
上映後、涙をぬぐって会場を後にした
ヴェネツィア国際映画祭のサラ・ダルセナで上映された、ラッセル・クロウ監督・出演の音楽ドキュメンタリー『What Love Builds』。クロウが会場に姿を現すと、観客から「ラッセル・クロウ、愛してる!」という声が飛び、上映中もライブパフォーマンスのシーンなどで拍手や歓声が上がり、まるでコンサート会場のような盛り上がりを見せた。
上映終了後には約2分間にわたって拍手が続いたが、クロウは目元の涙をぬぐいながら会場を後にした。
同ドキュメンタリーは、クロウが15年にわたって集めてきたライブ映像やアーカイブ写真、インタビューなどを通じて、俳優業と並行して続けてきた音楽活動を振り返る作品。自身が率いるバンド、インドア・ガーデン・パーティーでの活動などを取り上げながら、クロウにとって音楽と演技が切り離せないものであることを描いている。
「ハリウッドとの関係をうまく扱ってこなかった。でも自分のためにはなった」
上映に先立つ記者会見で、クロウは自身のキャリアについて、「ハリウッドとの関係をかなりうまく扱ってこなかったことは明らかだと思う。でも、それはいつも自分のためになってきた」と率直に振り返った。
さらに、「朝4時半に撮影現場へ行かなければならないなら、なぜ4時半に起きるのかを自分ではっきり理解している必要がある」と話し、作品や役柄を信じられないまま現場に向かう俳優たちに同情すると語った。自分が心からつながりを感じられる仕事を選ぶことが、長く俳優を続けてこられた理由の一つだと考えているという。
『グラディエーター』(2000年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その後もマーベル作品に出演するなど、俳優として華々しいキャリアを築いてきたクロウだが、幼い頃から音楽に親しみ、長年にわたってミュージシャンとしても活動してきた。『What Love Builds』は、そんなクロウのあまり知られてこなかった音楽人生と、映画と音楽が自身の中でどのようにつながっているのかを掘り下げた作品となっている。




















