『ハリー・ポッター』シリーズでは、物語が進むにつれて多くのキャラクターが命を落としていく。セドリックやシリウス、ダンブルドア、そして最終決戦で倒れた仲間たち。この記事では、シリーズで死亡した主なキャラクターを巻ごとに一覧で紹介し、誰に、どのように殺されたのか、原作と映画で違う点はどこかまでを解説する。なお、演じた俳優の訃報については亡くなった俳優たちの記事で紹介している。
ハリポタの死亡キャラ一覧
シリーズで命を落とした主なキャラクター
| 巻 | キャラクター | 死因・殺した人物 |
|---|---|---|
| 『賢者の石』 | クィリナス・クィレル | ハリーに触れられて体が焼け、ヴォルデモートに見捨てられて死亡 |
| 『炎のゴブレット』 | フランク・ブライス | リドルの館の庭番。ヴォルデモートの死の呪文 |
| 『炎のゴブレット』 | バーサ・ジョーキンズ | 魔法省職員。ヴォルデモートに殺される(物語の前に死亡) |
| 『炎のゴブレット』 | セドリック・ディゴリー | ヴォルデモートの命令で、ペティグリューが死の呪文 |
| 『炎のゴブレット』 | バーティ・クラウチ・シニア | 息子バーティ・クラウチ・ジュニアに殺される |
| 『不死鳥の騎士団』 | シリウス・ブラック | ベラトリックスの呪文を受け、死のベールの向こうへ |
| 『謎のプリンス』 | アルバス・ダンブルドア | スネイプの死の呪文(ダンブルドア自身が計画していた) |
| 『死の秘宝』 | チャリティ・バーベッジ | マグル学の教授。ヴォルデモートに殺され、ナギニに食べられる |
| 『死の秘宝』 | ヘドウィグ | ハリーのふくろう。7人のポッター作戦で死喰い人の呪文 |
| 『死の秘宝』 | マッドアイ・ムーディ | 7人のポッター作戦でヴォルデモートに殺される |
| 『死の秘宝』 | ルーファス・スクリムジョール | 魔法大臣。死喰い人の拷問の末に殺される |
| 『死の秘宝』 | バチルダ・バグショット | ヴォルデモートに殺され、体にナギニを潜まされる |
| 『死の秘宝』 | グレゴロビッチ | 杖職人。ヴォルデモートに殺される |
| 『死の秘宝』 | テッド・トンクス | トンクスの父。人さらいに殺される |
| 『死の秘宝』 | ドビー | マルフォイの館からの脱出時、ベラトリックスの投げた短剣 |
| 『死の秘宝』 | ゲラート・グリンデルバルド | ヌルメンガードの独房でヴォルデモートに殺される |
| 『死の秘宝』 | ヴィンセント・クラッブ | 自ら放った悪霊の火に飲まれる |
| 『死の秘宝』 | フレッド・ウィーズリー | ホグワーツの戦いで、城の壁の爆発に巻き込まれる |
| 『死の秘宝』 | リーマス・ルーピン | ホグワーツの戦いで、ドロホフに倒される |
| 『死の秘宝』 | ニンファドーラ・トンクス | ホグワーツの戦いで、ベラトリックスに倒される |
| 『死の秘宝』 | コリン・クリービー | ホグワーツの戦いで命を落とす |
| 『死の秘宝』 | セブルス・スネイプ | ヴォルデモートの命令で、ナギニにかまれる |
| 『死の秘宝』 | ナギニ | ネビルがグリフィンドールの剣で首を切り落とす |
| 『死の秘宝』 | ベラトリックス・レストレンジ | モリー・ウィーズリーとの決闘で倒される |
| 『死の秘宝』 | ヴォルデモート | ハリーの武装解除の呪文に、自らの死の呪文が跳ね返る |
物語の前半では死者はごくわずかだが、『炎のゴブレット』でセドリックが殺されたことを境に、シリーズは一気に戦争の物語へと変わっていく。最終巻『死の秘宝』では、ハリーの身近な人々が次々と命を落とした。
最初に死んだキャラは誰?
シリーズ最初の死者は、『賢者の石』のクィレル先生
シリーズの本編で最初に命を落とすのは、『賢者の石』の闇の魔術に対する防衛術の教師、クィリナス・クィレルだ。後頭部にヴォルデモートを宿していたクィレルは、賢者の石をめぐる戦いでハリーに触れたとたん、母リリーの愛の守りによって体が焼けただれてしまう。ヴォルデモートに見捨てられたクィレルは、そのまま命を落とした。
もっとも、物語が始まる前にはすでに多くの死者が出ている。ハリーの両親ジェームズとリリーが殺されたのは、ハリーが1歳のときだ。
『炎のゴブレット』で殺されたのは誰?
対抗試合の代表選手セドリック・ディゴリーの死が、物語の転機になった
シリーズの空気を一変させたのが、『炎のゴブレット』の結末だ。三大魔法学校対抗試合の最終課題で、ハリーとセドリック・ディゴリーは優勝杯を同時につかみ、墓場へと運ばれる。そこで待っていたヴォルデモートは、「余計な者は殺せ」と命じ、ペティグリューの死の呪文がセドリックの命を奪った。
何の罪もない少年が殺されたことは、ハリーにとっても読者にとっても大きな衝撃だった。この事件を境に、ヴォルデモートの復活と戦争の始まりが物語の中心になっていく。
シリウスとダンブルドアはなぜ死んだ?
名付け親と師の死が、ハリーを大人へと押し出した
『不死鳥の騎士団』では、ハリーの名付け親シリウス・ブラックが、魔法省の神秘部での戦いで、いとこベラトリックス・レストレンジの呪文を受けて死のベールの向こうへ消えた。ようやく得た家族を失ったハリーの悲しみは深かった。
続く『謎のプリンス』では、ホグワーツの校長ダンブルドアが天文台の塔でスネイプの死の呪文に倒れる。のちに、この死はダンブルドア自身が計画していたものだったことが明らかになる。指輪の呪いで余命いくばくもなかったダンブルドアは、ドラコに人殺しをさせないため、そしてニワトコの杖の力を断つために、スネイプに自分を殺すよう頼んでいたのだ。
『死の秘宝』で死んだキャラは誰?
ヘドウィグ、マッドアイ、ドビーから、最終決戦の仲間たちまで
最終巻『死の秘宝』は、シリーズで最も多くのキャラクターが命を落とす巻だ。物語の序盤、ハリーをダーズリー家から移送する「7人のポッター作戦」で、ハリーのふくろうヘドウィグとマッドアイ・ムーディが死亡する。さらに、マルフォイの館からハリーたちを救い出した屋敷しもべ妖精のドビーが、ベラトリックスの投げた短剣に刺されて命を落とした。ハリーが魔法を使わず、自分の手でドビーの墓を掘る場面は、シリーズ屈指の涙の名場面だ。
ホグワーツの戦いで倒れた仲間たち
| キャラクター | 最期 |
|---|---|
| フレッド・ウィーズリー | 城の壁を吹き飛ばす爆発に巻き込まれ、笑顔のまま息を引き取る |
| リーマス・ルーピン | 死喰い人アントニン・ドロホフとの戦いで倒れる |
| ニンファドーラ・トンクス | おばのベラトリックスに倒される。夫ルーピンとともに息子テディを遺した |
| コリン・クリービー | 未成年ながら戦いに戻り、命を落とす |
| セブルス・スネイプ | 叫びの屋敷で、ヴォルデモートの命令によりナギニにかまれる。死の間際にハリーに記憶を託す |
| ヴィンセント・クラッブ | 必要の部屋で自ら放った悪霊の火を制御できず、炎に飲まれる |
ホグワーツの戦いでは、生徒や教師、騎士団員から多くの犠牲者が出た。ハリーは、自分のために多くの人が命を落としたことに耐えきれず、ヴォルデモートの待つ禁じられた森へ、ひとりで向かう決意をする。
ヴォルデモートの最後は?
自らの死の呪文が跳ね返り、あっけなく倒れた
最終決戦で、ヴォルデモートの死の呪文とハリーの武装解除の呪文がぶつかり合う。ニワトコの杖の真の持ち主はハリーだったため、杖はヴォルデモートの命令に従わず、死の呪文は跳ね返ってヴォルデモート自身を貫いた。闇の帝王は、ただの人間としてあっけなく倒れる。詳しくはヴォルデモートの最後の解説記事で紹介している。
原作と映画で死に方が違うキャラは?
クラッブとゴイル、ラベンダー、ヘドウィグの最期が異なる
| キャラクター | 原作 | 映画 |
|---|---|---|
| ヴィンセント・クラッブ/グレゴリー・ゴイル | 悪霊の火で死ぬのはクラッブ | 悪霊の火で死ぬのはゴイル(クラッブは最終作に登場しない) |
| ラベンダー・ブラウン | グレイバックに襲われるが、生死は明記されない | グレイバックに襲われ、亡くなったように描かれる |
| ヘドウィグ | ハリーと一緒にかごの中で呪文を受ける | ハリーを守ろうと飛び出し、呪文を受ける |
| ペティグリュー | 自分の銀の義手に首を絞められて死ぬ | マルフォイの館でドビーに気絶させられ、その後は描かれない |
映画『死の秘宝 PART2』では、クラッブを演じた俳優が出演しなかったため、悪霊の火の場面で命を落とす役がゴイルに変更されている。また、原作では生死が明記されないラベンダー・ブラウンは、映画ではグレイバックに襲われて亡くなったように描かれた。
原作者が死なせるのをやめたキャラは?
もともとはアーサー・ウィーズリーが死ぬ予定だった
原作者J.K.ローリングが2007年のインタビューで明かしたところによると、当初の構想では、ロンの父アーサー・ウィーズリーが『不死鳥の騎士団』で死ぬ予定だったという。しかし、ハリーにとって数少ない「良い父親」の存在を失わせたくないと考え直し、アーサーは命を取り留めた。その代わりに、ルーピンとトンクスが最終巻で命を落とすことになったと語っている。
まとめ:ハリポタの死亡キャラの要点
- シリーズ本編で最初に死ぬのは『賢者の石』のクィレル
- 『炎のゴブレット』のセドリックの死が、物語を戦争の時代へと変えた
- 『不死鳥の騎士団』でシリウス、『謎のプリンス』でダンブルドアが命を落とした
- 『死の秘宝』ではヘドウィグ、マッドアイ、ドビー、フレッド、ルーピン、トンクス、スネイプらが死亡
- 映画ではクラッブとゴイルの役割が入れ替わるなど、原作と違う最期もある
多くの死を描いたことで、ハリポタは子ども向けのファンタジーにとどまらない、喪失と勇気の物語になった。命を落としたキャラクターたちの選択を振り返ると、シリーズの重みがあらためて胸に迫る。(フロントロウ編集部)



















