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故エリック・デイン、ALSの兆候を回顧録で告白「箸が使えない」

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故エリック・デイン、ALSの兆候を回顧録で告白「箸が使えない」
写真:Getty Images

 今年2月にALS(筋萎縮性側索硬化症)のため53歳で亡くなった、ドラマ『グレイズ・アナトミー』の“マクスティーミー”ことエリック・デイン。11月に刊行される回顧録の一部が先行公開され、病気の最初の兆候に気づいた日のことを本人が振り返っている。(フロントロウ編集部)

「メールの打ちすぎだろう」と思った

 エリックは『グレイズ・アナトミー』で外科医マーク・スローンを演じてブレイクし、近年はドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』でも存在感を放った俳優。2025年4月にALSと診断されたことを公表し、闘病を続けながら回顧録の執筆に取り組んでいた。

 現地時間10月18日に先行公開された抜粋によると、最初に異変を感じたのは、子どもたちと寿司を食べていたときだった。エリックは「子どもたちと寿司を食べていると、突然、右手で箸が使えなくなる。手がピリピリして、指の感覚がなくなる」と、その瞬間を現在形でつづっている。

 ただ、そのときは深刻に受け止めなかった。神経に一時的な異常が起きただけだと考え、スマートフォンでメールを打ちすぎたせいだろうと、そのままやり過ごしたという。ところが3週間後に同じ症状が現れ、今度は箸をまったく握れなくなるほど悪化していた。

診断まで9か月、娘に助けられた海

 エリックは生前、テレビのインタビューでも「右手に少し力が入らなくなったが、そのときはさほど気にしなかった」と語っていた。複数の手の専門医を受診したのち、神経内科医を紹介され、ALSと診断されるまでには9か月を要した。

 回顧録には、病気の進行を思い知らされた場面も描かれている。2024年の家族旅行で訪れたカリブ海のアンティグアで、海に入ったエリックは思うように泳げなくなり、娘のジョージアとその友人に助けられた。妻で女優のレベッカ・ゲイハートに電話をかけたエリックは、「泳げないんだ、レベッカ……泳げないんだよ」と打ち明けたという。

「最後まで」書き上げた1冊

 回顧録のタイトルは『My Book of Days: A Memoir in Moments』(原題)。ジャーナリストのマリア・シュライバーが率いる出版レーベル、ジ・オープン・フィールドから11月3日に刊行される。

 エリックは生前、この本について「自分を形づくった瞬間をとらえたい。美しい日も、つらい日も、決して当たり前だと思わなかった日も。読んだ人が、心を込めて生きるとはどういうことかを思い出してくれるように」とコメントしていた。

 エリックとレベッカの間には、ビリーとジョージアという2人の娘がいる。8月には、ジョージアが母レベッカとの初共演作となるテレビ映画でデビューすることも明らかになった。エリックが最後に書き残した言葉は、家族やファンにとって、かけがえのない贈り物になりそうだ。

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