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ブラッド・ピット主演の新作、米大手映画館2社が上映見送り

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ブラッド・ピット主演の新作、米大手映画館2社が上映見送り
写真:AP/アフロ

 クエンティン・タランティーノが米時間10月23日、ロサンゼルスの映画祭で冒頭17分を予告なしに披露したばかりの話題作『ザ・ファーザー・ミスアドベンチャー・オブ・クリフ・ブース』。ブラッド・ピットがアカデミー賞を受賞した役を再演する本作について、全米2位と3位の映画館チェーンが上映を見送ることになった。業界3位のシネマークのCEOは、米時間11月3日の決算説明会でその理由を明かしている。(フロントロウ編集部)

劇場公開から配信開始までわずか27日間

 本作は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の続編で、タランティーノが脚本、デヴィッド・フィンチャーが監督を務めるNetflix映画。米国では11月25日からIMAXで2週間の独占上映が行われ、12月23日にはNetflixで配信が始まる。劇場公開から配信開始までの期間は、わずか28日間だ。

 この短い期間が、映画館側の反発を招いた。米『Deadline』によると、業界2位のリーガルと3位のシネマークは、いずれも本作をIMAXスクリーンで上映しないことを決めた。上映するのは最大手のAMCと一部の独立系映画館に限られ、大手チェーンで鑑賞できるのは事実上AMCだけとなる。

「映画館業界にとって建設的ではない」

 シネマークのショーン・ギャンブルCEOは、作品ごとに上映の可否を判断していると前置きしたうえで、今回は長期的な影響や、今後の前例となる可能性を懸念したと説明した。

 「今回提案された公開方式は、映画館業界全体にとって建設的なものだとは思いません。また、当社の劇場にとって何が最善なのかという考え方とも一致していません」

 リーガルも、プレミアムスクリーンの割り当てに当たっては、配給会社が劇場公開をどれほど重視しているかを考慮すると声明を発表した。両社が感謝祭の週にIMAXで上映するのは、ライオンズゲートの『ハンガー・ゲーム:サンライズ・オン・ザ・リーピング(原題)』。前売り券の売れ行きが好調で、公開2週目もIMAXでの上映を継続するという。

Netflix映画の劇場公開期間は作品によって異なる

 Netflixが自社製作の映画をIMAXで公開するのは、今回が初めて。もともとこの公開枠には、グレタ・ガーウィグ監督の『ナルニア:魔術師のおい』が予定されていたが、同作は翌年2月に延期され、劇場公開から配信開始までの期間も約50日間と長めに設定されている。

 映画館側が慎重になる背景には、過去の事例もある。2025年のホリデーシーズンには、『ナイブズ・アウト』シリーズの第3作が劇場公開からわずか17日後に配信されたため、大手3社が上映を見送り、北米興行収入は約400万ドル(約6億円)にとどまった。一方、2025年8月に行われた『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のシングアロング上映では、AMCが上映を見送ったものの、リーガルやシネマークが上映し、週末興行収入ランキングで首位を獲得した。上映の判断基準は、映画館チェーンによっても異なるようだ。

 前作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、北米で1億4,250万ドル(約214億円)、世界で4億930万ドル(約614億円)の興行収入を記録した、タランティーノ監督作品の中でも屈指のヒット作。『Deadline』は、比較的上映枠に余裕のある感謝祭の時期であれば、より長期間の劇場公開も可能だったはずだとして、Netflixの判断に疑問を呈している。

 日本では、11月25日(水)から12月10日(木)までの期間限定でIMAX上映される。

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