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ピーナッツアレルギーの乳児、3人に1人が誤診?豪研究で判明

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ピーナッツアレルギーの乳児、3人に1人が誤診?豪研究で判明
写真:ゲッティイメージズ

 ピーナッツを食べてアレルギー症状が現れ、検査でも陽性。それでも、実際にはピーナッツアレルギーではなかった赤ちゃんが3人に1人以上いた。オーストラリアで1,000人以上の乳児を対象に実施された研究の結果が、現地時間11月5日に発表された。(フロントロウ編集部)

医師の管理下で少しずつ食べる「負荷試験」で判明

 研究を主導したのは、メルボルンのマードック小児研究所(MCRI)と、オーストラリア国立アレルギー・センター・オブ・エクセレンス(NACE)。国内5州にある10か所の公立小児病院と協力し、生後18カ月未満の乳児1,275人を調査した。

 対象となったのは、ピーナッツを食べてじんましんなどの症状が現れ、皮膚プリックテストや血液検査でも陽性反応が出た赤ちゃん。このうち778人が、医師の管理下でピーナッツの摂取量を少しずつ増やしていく「食物経口負荷試験」を受けた。

 その結果、35%にあたる271人にはアレルギー反応が見られなかった。この子たちはピーナッツアレルギーの診断が取り消され、ピーナッツバターなど、年齢に適した形で日常の食事にピーナッツを取り入れるよう指導されたという。研究結果は11月5日、医学誌『The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice』に掲載された。

「みんな驚いた」と研究者

 NACEのディレクターを務めるカースティン・ペレット教授は、豪Sydney Morning Heraldに「乳児のピーナッツアレルギーの診断方法を大きく変える結果です。私たちも全員驚きました」と語った。症状の経緯と検査結果だけでは、正確に診断できないケースが多かったという。

 研究チームは、一時的なアレルギー反応が半年ほどで治まった可能性や、最初に症状が現れたからといって、その後もアレルギー反応が続くとは限らない可能性を指摘している。

 生後5カ月で初めてピーナッツを食べ、顔が赤くなり、肩や鼻の下にじんましんが現れた男の子、アーサーも、負荷試験では反応が見られず、ピーナッツアレルギーの診断が取り消された。「アーサーがピーナッツを食べられるとわかって、本当にほっとしました」という母親リアの言葉を、豪ABCが伝えている。

自宅で試すのは厳禁

 ただし、負荷試験を受けた赤ちゃんの65%にはアレルギー反応が現れ、12%はアナフィラキシーを起こした。いずれも医療チームがその場で適切に対処できたものの、ペレット教授は自宅で同様の試験を行わないよう強く呼びかけている。アレルギー反応が確認された赤ちゃんの多くは、医師の管理下で少量のピーナッツを継続的に摂取し、体を慣らしていく「経口免疫療法」に進んだ。

 日本でも、ナッツ類のアレルギーは身近な問題となっている。消費者庁が2023年に実施した全国調査では、食物アレルギーの原因食物に占めるくるみの割合が15.2%となり、前回2020年の7.6%から約2倍に増加。鶏卵に次ぐ2位となった。くるみは2023年3月、ピーナッツ(落花生)などと同じく、アレルギー表示が義務づけられる「特定原材料」に追加された。

 オーストラリアでは、子どもの約30人に1人がピーナッツアレルギーを持つとされている。研究チームは今後、同様の診断方法をカシューナッツアレルギーにも応用することを目指している。

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