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診察料2万円のはずが277万円に──クルーズ船で高額請求

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BY FRONTROW Editorial Dept.
診察料2万円のはずが277万円に──クルーズ船で高額請求
写真:Getty Images

 クルーズ船の医務室で診てもらったら、請求はなんと1万7,500ドル(約277万円)。米ジョージア州の男性が、家族旅行で乗ったノルウェージャンクルーズラインの船で高額な医療費を請求され、1年近く争っていたことが分かった。(フロントロウ編集部)

「150ドルくらい」のはずが

 米アトランタの地元局WSB-TVの取材に応じたのは、ジェフ・リカルドさん。家族と感謝祭のバハマ・クルーズに出かけた際、寄港地のツアー中に、以前にも経験した「肺に水がたまる」感覚があったという。

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 感謝祭の当日、ジェフさんは以前に飲んでいた薬を処方してもらおうと船の医務室へ。受診料は150ドル(約2万4,000円)ほどと説明された。ところが下船を前に、登録していたクレジットカードに1万7,000ドルを超える金額が請求されていた。

 「料金についての説明は一度もありませんでした」と話すジェフさん。下船前に支払いを済ませなければならず、「あれ以来、毎朝目が覚めるたびに1万7,500ドルのことがのしかかってくるんです」と打ち明けている。

支払いを拒まれ続けて1年

 ジェフさんは請求の取り消しを求め、マイアミにある船会社のオフィスまで足を運んだ。それでも、何度訴えても認められなかったという。

 流れが変わったのは、WSB-TVの取材を受けると伝えてから。船会社は1万5,000ドル(約237万円)あまりの返金を申し出た。メールでは、請求に誤りはないものの「厚意による対応」だと説明している。それでもカードの残高は限度額を大きく超え、ジェフさんの信用スコアは200点近く下がってしまった。

医務室は“別会計”

 同局の消費者問題のアドバイザーで、自身もクルーズ好きのクラーク・ハワード氏は、船の医務室にかかるなら、費用は自分持ちになると覚悟しておくべきだと話す。受診料だけでなく、検査や治療も船の中では別々の部門で、それぞれが利益を生む仕組みになっているため、どんな検査を受けるのかを自分で確かめるべきだと助言した。

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 船の上で急に高額の請求を受けたのは、ジェフさんだけではない。米KFF Health Newsは2024年、ロイヤル・カリビアンの船で発作を起こした男性が、救助のボートに乗る前に約2,500ドルの請求書を渡されたと報じた。同社は、船内の医療費を含む費用を下船までに全額支払うよう乗客に求めていて、陸上の医療保険は受け付けていない。

 日本でもクルーズは身近な旅になりつつある。国土交通省が集計したデータでは2025年の日本人のクルーズ人口は24万3,000人で、国は2030年までに年間100万人を目指している。

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