「痩せるため」から「長く元気に生きるため」へ――海外フィットネスの新常識


2026年、海外のフィットネスの常識が大きく変わりつつある。激しく追い込むトレーニングから、長く健康に過ごすための“健康寿命”重視へ。(フロントロウ編集部)
キーワードは「健康寿命」
米PureWowによると、2026年のフィットネス業界では、体型づくりだけでなく、長期的な健康やウェルビーイングを重視する考え方への関心が高まっているという。
その背景には、人々の意識の変化がある。フィットネスチェーンOrangetheory Fitnessの依頼でWakefield Researchが2025年に実施した米国調査では、回答者の60%が「長寿や健康的な加齢」を運動の最大のモチベーションとして挙げた。
また、フィットネスチェーンLife Timeのピラティス部門ディレクター、テレサ・バローネ氏は、「フィットネス業界では、長寿や総合的なウェルビーイングを重視する方向への明確なシフトが起きている。長期的に強く、活動的で、精神的にも安定した状態を維持することへの関心が高まっている」と説明している。
海外では近年、「ロンジェビティ(健康的な長寿)」という考え方が広がっており、高強度で追い込むスタイルだけではなく、将来の健康を見据えて体を整えることに注目が集まっている。
健康のために何をする? 注目の運動法とは
では、具体的に何が重視されているのか。近年注目を集めているのが、会話ができる程度の強度で行う有酸素運動「ゾーン2トレーニング」だ。また、VO₂max(最大酸素摂取量)など、心肺機能を示す指標への関心も高まっている。
海外メディアでは、ゾーン2による持久力の向上に加え、筋力トレーニングや適切な回復を組み合わせることが、健康的な加齢を支えるアプローチとして紹介されている。
さらに、姿勢や体幹を整えるリフォーマー・ピラティスへの関心も続いており、低負荷で無理なく続けられる運動として支持を集めている。
「見た目」より「将来の健康」が選ばれるように
こうした変化は、一時的な流行ではなさそうだ。睡眠や食事、メンタルヘルスを含めて健康を総合的に考える「ウェルネス」の概念が広がり、運動もその一部として捉え直されている。短期間で結果を求めるのではなく、将来の健康を見据えて運動を続ける。健康寿命への関心の高まりは、フィットネスのあり方にも変化をもたらしているようだ。













