『新感染』10周年で初の4K上映。ゾンビ苦手な人へ序盤をマンガ化


韓国ゾンビ映画の金字塔『新感染 ファイナル・エクスプレス』が、製作10周年の今年、初の4K上映で全国60館に帰ってくる。上映に先立ち、本編の序盤を3枚にまとめた「映画チラ見せマンガ」が公開された。(フロントロウ編集部)
「面白いのは知ってるけど、ゾンビが無理」という人へ
ソウル発プサン行きの高速鉄道の車内で感染が広がり、乗客たちが逃げ場のない密室で走るゾンビと戦う——2016年の『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、「泣けるゾンビ映画」「ゾンビ映画のパラダイムシフト」と評され、「K-ゾンビ」ブームの発火点になった作品だ。
その本作が、映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のリバイバル上映プロジェクトによって、8月21日(金)から全国60館で1週間限定の初4K上映を迎える。そして上映を前に公開されたのが、本編の序盤と見どころを3枚にまとめた「映画チラ見せマンガ」だ。
狙いははっきりしている。Filmarksによると、ゾンビ・ホラーの要素をあえてマイルドに抑え、この映画の本当の魅力である「さまざまな背景を持った登場人物たちのドラマ」と「走るゾンビによる怒涛の展開」の入口だけを、サクッと読める形で差し出す。名前は聞いたことがあるがホラーが苦手で手を出せずにいる——そんな層に向けた“入り口”として作られたものだという。

1枚目は、別居中の妻に会うため娘を連れてプサンへ向かうソグの、気まずい親子旅から始まる。そこに何かの感染者が紛れ込み、「あっというまに感染が広がり大量のゾンビが!!」と車内が一変するまでが、たった数コマ。原作の緊張感を保ったまま、コミカルなタッチに置き換えられている。
“素手無双”のあの人も、しっかり目立っている
描き手は、漫画家・イラストレーターの西アズナブル氏。青年漫画誌やマネー雑誌で活躍し、note主催「創作大賞2023」オレンジページ賞を受賞、『マンガ 生涯投資家』(原作/村上世彰)などの著書がある人物だ。

3枚目では、停車駅で待ち受けていたのがゾンビ化した軍隊だったという絶望的な展開を経て、一行が再び列車へ。締めのコマに並ぶのは、拳にテーピングを巻いた大柄の男——マ・ドンソク演じるサンファを中央に据えた3人の姿だ。「主役より目立ってる」という書き込みが添えられているあたり、作り手も分かっている。彼の“素手無双”こそ、多くの観客がこの映画で真っ先に思い出す場面である。
2026年は“ヨン・サンホ イヤー”になる
この上映がこのタイミングで組まれたのには理由がある。今年は『新感染』製作10周年のメモリアルイヤーであり、監督ヨン・サンホの待望の最新作『顔 -かお-』の日本公開(8月28日)が控えているからだ。つまり4K上映の1週間が明ければ、そのまま新作へ地続きでつながる。
さらにヨン・サンホは、Netflixシリーズ『ガス人間』で脚本・エグゼクティブプロデューサーを務めて再び注目を集め、もうひとつの新作ゾンビスリラー『群体(原題)』(英題:Colony)が第79回カンヌ国際映画祭に公式招待されている。原点であり代表作でもある『新感染』が、その真ん中でスクリーンに甦る格好だ。
『新感染 ファイナル・エクスプレス 4K』は、8月21日(金)より全国60館にて1週間限定で上映。料金は1,700円均一で、上映劇場ではオリジナルの入場者特典の配布も予定されている(詳細は近日発表)。監督・脚本はヨン・サンホ、出演はコン・ユ、マ・ドンソク、チョン・ユミ、キム・スアン、チェ・ウシク、シム・ウンギョンほか。配給はツイン、Filmarks。














