『ハリー・ポッター』の映画を見ようと思ったとき、最初に迷うのが「どの順番で見ればいいの?」ということ。結論から言うと、答えはシンプルで公開された順でOK。この記事では全8作品の一覧と各作品の見どころ、『ファンタスティック・ビースト』を含めた時系列、全部見ると何時間かかるのかまで、まとめて紹介。
見る順番は「公開順」でOK
『ハリー・ポッター』は全8作で1つの物語。ハリーがホグワーツ魔法魔術学校に入学してから、宿敵ヴォルデモートとの最終決戦までを、公開された順にそのまま描いている。つまり、公開順=物語の時系列なので、迷わず1作目の『賢者の石』から見始めればいい。
| 順番 | 作品 | 日本公開 | 上映時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 『ハリー・ポッターと賢者の石』 | 2001年 | 152分 |
| 2 | 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 | 2002年 | 161分 |
| 3 | 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 | 2004年 | 142分 |
| 4 | 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 | 2005年 | 157分 |
| 5 | 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 | 2007年 | 138分 |
| 6 | 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 | 2009年 | 154分 |
| 7 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』 | 2010年 | 146分 |
| 8 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 | 2011年 | 130分 |
原作は全7巻だが、最終巻の「死の秘宝」だけが前後編の2作に分かれているため、映画は全8作になっている。
全8作品のあらすじと見どころ
1.『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)
すべてはここから始まる。両親を亡くし、意地悪なおじさん一家に育てられていたハリーが、11歳の誕生日に自分が魔法使いだと知らされ、ホグワーツに入学する。ロン、ハーマイオニーとの出会い、組分け帽子、クィディッチ初挑戦。魔法界の世界観を隅々まで楽しめる1作目は、シリーズ入門としてだけでなく、何度見ても新しい発見がある。ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンの3人が、まだあどけない11歳の姿で出演しているのも今となっては貴重だ。ワーナー ブラザース ジャパンの発表によると、2026年には日本公開25周年を記念した期間限定上映も行われ、客席全員で呪文を唱える応援上映が話題になった。
2.『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)
2年生になったハリーを待つのは、「秘密の部屋が開かれた」という不気味な警告と、次々に石にされていく生徒たち。しゃべる日記、屋敷しもべ妖精ドビー、空飛ぶ車など、魔法界の名物が続々登場する。実はこの作品に出てくる日記が、シリーズ終盤の重要な伏線になっている。初代ダンブルドア役リチャード・ハリスの遺作となった作品でもあり、穏やかな校長の姿は必見。
3.『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)
監督がアルフォンソ・キュアロンに交代し、映像のトーンが一気にダークで詩的に変わる転換点。魔法界の監獄アズカバンから脱走した凶悪犯シリウス・ブラックと、心を吸い取る看守ディメンターがハリーに迫る。シリーズ屈指の傑作に挙げるファンも多く、タイムターナー(逆転時計)を使った終盤の展開は見事のひと言。ダンブルドア役がマイケル・ガンボンに交代したのもこの作品からで、見比べるのも楽しい。
4.『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
3つの魔法学校が競う「三大魔法学校対抗試合」に、なぜか出場資格のないハリーの名前が挙がってしまう。ドラゴンとの対決や水中での救出劇など、シリーズで最も「大会もの」として楽しめる1作。そして初めて「あの人」が完全な姿で現れる、物語が明確に暗転する回でもある。後に『トワイライト』で大ブレイクするロバート・パティンソンが、優等生セドリック・ディゴリー役で出演していることでも有名だ。
5.『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年)
ヴォルデモートの復活を信じない魔法省が学校に介入し、ホグワーツが管理社会と化していく。ピンクずくめの新任教師アンブリッジは「ヴォルデモートより嫌い」と言われるほどの名悪役。ハリーが仲間たちと秘密の防衛術グループ「ダンブルドア軍団」を結成する、青春度の高い1作でもある。不思議ちゃんキャラのルーナ・ラブグッドが初登場するのもこの作品から。
6.『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)
ダンブルドアとハリーが、ヴォルデモートの過去と不死の秘密「分霊箱」に迫る。物語の核心が明かされる重要回でありながら、恋愛模様に振り回される3人の日常も丁寧に描かれ、シリアスと笑いのバランスが絶妙。ラストの衝撃は、シリーズ全体でも屈指のもの。ヴォルデモートの少年時代トム・リドルの過去が明かされる回でもある。
7と8.『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1・PART2』(2010年・2011年)
最終章は前後編の2部構成。PART1では3人がホグワーツを離れ、分霊箱を探す逃亡の旅へ。PART2では物語の舞台が再びホグワーツに戻り、ヴォルデモートとの最終決戦「ホグワーツの戦い」へなだれ込む。10年にわたる物語のすべての伏線が回収される完結編は、ハンカチなしでは見られない。戦いの中心にいるキャラクターたちについては、主要キャストと俳優の現在もあわせてどうぞ。
『ファンタスティック・ビースト』を含む時系列順
ハリポタの世界をさらに広げたいなら、『ファンタスティック・ビースト』シリーズ(全3作)がある。物語の時系列では、こちらの方が約70年前の出来事だ。
| 時系列 | シリーズ | 物語の年代 |
|---|---|---|
| 1 | 『ファンタスティック・ビースト』全3作 | 1926年〜 |
| 2 | 『ハリー・ポッター』全8作 | 1991年〜 |
ただし、ファンタビにはハリポタを見ているほど楽しめる仕掛けが多いので、初めてなら『ハリー・ポッター』8作→『ファンタスティック・ビースト』の順、つまり公開順に見るのがおすすめ。時系列順の一気見は、2周目のお楽しみに取っておきたい。
見る順番のよくある質問
途中の作品を飛ばしてもいい?
おすすめしない。『ハリー・ポッター』は全8作を通して伏線が張りめぐらされた1つの物語なので、途中を飛ばすと終盤の展開が分からなくなってしまう。特に『秘密の部屋』と『謎のプリンス』は一見地味に思えて、実は完結編の鍵を握る重要回だ。
1作だけ見るならどれ?
「とりあえず雰囲気を知りたい」なら、やはり1作目の『賢者の石』。物語として独立した満足感があり、ここで世界観にハマれば自然と続きが見たくなる。ファンからの人気が高いのは3作目『アズカバンの囚人』だが、前2作を見ている方が楽しめる。
子どもと一緒に見るなら?
序盤の1〜3作目はファンタジー色が強く、家族で楽しみやすい。4作目『炎のゴブレット』以降は物語がダークになり、怖いシーンも増えていくので、お子さんの年齢に合わせてペースを決めるのがおすすめだ。
全部見ると何時間かかる?
全8作の上映時間を合計すると約1,180分、およそ20時間だ。1日1作なら約1週間、週末の一気見なら2〜3日が目安になる。「今日はどこまで見る?」と計画を立てる時間も、シリーズものの楽しみのうちだろう。
どこで見られる?
2026年9月時点では、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、Netflixといった主要な配信サービスで全8作が見放題配信されている。DVD・ブルーレイのボックスセットも発売されているので、手元に置いておきたい人はそちらも選択肢になる。配信状況は変わることがあるため、視聴前に各サービスの最新情報を確認してほしい。
これから見る人がうらやましい理由
『ハリー・ポッター』の世界は今も広がり続けている。HBO公式の発表によると、ドラマ版『ハリー・ポッター』は2026年12月下旬ごろにHuluとPrimeVide(HBO Maxサブスクリプションへの追加加入が必要)配信開始予定で、原作全7巻を1巻=1シーズンでじっくり映像化する予定だ。映画8作を今から見始める人は、見終わるころに新しい物語が待っているという、ある意味いちばん幸せなタイミングかもしれない。(フロントロウ編集部)

















