冷戦の真っ只中、ソ連領内に取り残された米軍パイロットを見つけたのは、アメリカのポップカルチャーを愛しすぎている元KGB工作員だった。ライアン・レイノルズとケネス・ブラナーがW主演を務めるApple Original Films『メーデー』が、9月4日よりApple TVで世界同時配信を開始した。(フロントロウ編集部)
撃墜されたパイロットと、マクドナルドに詳しい敵
舞台は米ソ冷戦の絶頂期。ライアン・レイノルズが演じるのは、腕は超一流だが型破りでトラブルばかり起こす米海軍パイロット、トロイ・“アサシン”・ケリー中尉だ。作戦中にソ連領内で絶体絶命の状況に陥った彼を見つけたのが、ケネス・ブラナー演じる元KGB(旧ソ連国家保安委員会)工作員ニコライ・ウスティノフだった。
このニコライという男、工作員としての腕は冷酷無比なのに、なぜか敵国であるアメリカのポップカルチャーをこよなく愛している。噛み合うはずのない2人だが、捕まればその場で終わりという極限状態のなか、互いの利害と“変なこだわり”がぴたりと一致してしまう。前代未聞の同盟が結ばれ、命がけの脱出劇が始まる——というのが本作の出発点だ。
すでに公開されている予告編では、『トップガン』さながらのフライトアクションと敵機とのドッグファイト、ニコライが繰り出す破壊力の高い肉弾戦、白熱の銃撃戦、疾走する列車内での死闘が次々と映る。そのハードなサバイバル劇の合間に、ニコライがマクドナルドをはじめとするアメリカ文化への愛を炸裂させるシュールな会話が挟まる。80年代を象徴するキャッチーな名曲が全編に鳴っている。

ポアロを演じた名優が、今度は「アメリカかぶれの敵国工作員」
ケネス・ブラナーは『ベルファスト』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、エミー賞やゴールデングローブ賞も受けてきた俳優・監督だ。『オリエント急行殺人事件』などでのエルキュール・ポアロ役、そしてメリル・ストリープ演じるミランダの夫役を務めた『プラダを着た悪魔2』での好演も記憶に新しい。その名優が、本作ではハンバーガーに目を輝かせる元工作員を演じている。
対するライアン・レイノルズは「デッドプール」シリーズで知られ、自身の製作会社マキシマム・エフォート(Maximum Effort)でプロデューサーも兼任する。本作の製作にもマキシマム・エフォートが名を連ねており、Apple Original Filmsとは大ヒット作『スピリテッド』に続く2度目のタッグとなった。
「1980年代の名作バディ映画へのオマージュ」
監督・脚本を務めたのは、『スパイダーマン:ホームカミング』の原案・脚本や『ゲーム・ナイト』『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちのプライド』を手がけてきたジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリーのコンビ。2人が温めてきたオリジナルの企画案をベースに、脚本・監督・製作を一貫して担った。両監督は本作を、「ユーモアと危険、そして本物のハートが詰まった1980年代の名作バディ映画へのオマージュ」だと表現している。
プロデュースにあたったのは、『トップガン マーヴェリック』や「ミッション:インポッシブル」シリーズを送り出してきたスカイダンス・プロダクションズ。デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グランジャーが名を連ねる。『リーサル・ウェポン』や『バッドボーイズ』の熱いバディ感に、『トップガン』直系の空中戦とスパイ・アクションを掛け合わせた一本、というわけだ。
Apple Original Films『メーデー』は、Apple TVにて9月4日より世界同時配信開始。同サービスでは、ゲイリー・オールドマン主演「窓際のスパイ」やコリン・ファレル主演「シュガー」なども独占配信されている。




















