長らく本格的なライブ活動から遠ざかっている歌手のビリー・ジョエルが、公演を控えている理由を明かした。米Rolling Stoneが報じたSiriusXMの「Billy Joel Channel」でのインタビューで、ライブを行うたびに脳震盪のような状態になっていたと医師から説明されたことを語った。(フロントロウ編集部)
「毎回、脳震盪のような状態になっていた」
ビリー・ジョエルは2025年、正常圧水頭症(NPH)と診断されたことを公表。今回のインタビューでは、医師から、大音量でロックを演奏する仕事によってライブのたびに脳震盪のような状態になり、脳神経にダメージを与えていた可能性があると説明されたことを明かした。さらに、公演を続けることで脳細胞を失う可能性があるとも告げられたという。
ビリーは当初、脳にシャントを埋め込む手術を受けることに消極的だった。しかし、正常圧水頭症について調べる中で、手術によってバランス感覚や記憶力の改善が期待できることを知り、手術を決断したという。
手術後、記憶力やバランスが改善
シャント手術は、脳内に過剰にたまった脳脊髄液を別の部位へ排出するための管を埋め込む治療法。ビリーは手術後、記憶力やバランス感覚が改善し、日常生活での機能も向上したと語っている。現在も理学療法を続けながら回復に努めているという。
正常圧水頭症は主に高齢者にみられる疾患で、脳脊髄液が脳内に過剰にたまることで、歩行障害や認知機能の低下などを引き起こすことがある。ビリーは2025年5月に診断を公表し、治療に専念するため予定していた公演をキャンセルしていた。2024年の来日時には子どもを連れて観光地を巡る姿も伝えられたビリー・ジョエルだが、この頃すでに病状は進行していた可能性がある。今回の告白によって、コンサートから遠ざかっていた経緯が初めて明らかになった。
本格的なライブ復帰の時期は明らかになっていないものの、ビリーは自身の状態について「心配しないでほしい」とファンに呼びかけ、「僕はどこにも行かない。まだここにいる」と語っている。


















