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Netflix『エデンの東』シーズン2はある?原作は74年越しにベストセラー1位へ

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BY FRONTROW Editorial Dept.
Netflix『エデンの東』シーズン2はある?原作は74年越しにベストセラー1位へ
写真:ゲッティイメージズ

 フローレンス・ピューが主演と製作総指揮を務めたNetflixのドラマ『エデンの東』が10月1日に全話一挙配信された。9月のロンドンプレミアから話題を集めてきた本作には、早くも続編を望む声が上がっている。配信の反響は原作の売り上げにも及び、1952年に出版されたジョン・スタインベックの小説が、米国の大手通販サイトのベストセラーランキングで1位に浮上した。(フロントロウ編集部)

シーズン2の可能性は?

 結論から言うと、シーズン2の制作は発表されておらず、その可能性も低いとみられている。本作は制作に入る前の段階から、全7話のリミテッドシリーズとして企画されていた。

 ショーランナーを務めたゾーイ・カザンは、企画が発表された2022年の時点で「フローレンス・ピューこそが私たちの夢のキャシー。このキャラクターに命を吹き込むのに、これ以上ワクワクする俳優は考えられない。このリミテッドシリーズを2年かけて書いたことは、人生でいちばんの創作体験だった」とコメントしていた。最初から1シーズンで原作を描き切る前提だったのだ。

 ゾーイの祖父は、1955年の映画版『エデンの東』を監督したエリア・カザン。ジェームズ・ディーンが初主演を務めた作品として知られる名作だ。祖父から孫へと、同じ物語のバトンが渡されたことになる。

74年前の小説がベストセラー1位に

写真:Amazon.co.jp

 配信の追い風を受け、米Varietyによると、原作小説は米Amazonのベストセラーランキングで1位に浮上。オーディオブック版もAmazonの「Best of #BookTok」リストに入った。物語は、南北戦争後から第一次世界大戦の終わりにかけて、カリフォルニア州サリナス・バレーで暮らすトラスク家とハミルトン家の数世代を描く大河ドラマだ。

 ドラマ版の特徴は、アダム・トラスク(クリストファー・アボット)の妻で、夫を撃ち、生まれたばかりの双子を捨てるキャシーを中心に据えたこと。キャシーの義弟チャールズを演じたマイク・ファイストや、トラスク家の料理人でありながら双子の“もうひとりの親”のような存在になっていくリー(フン・リー)の物語にも厚みが加えられた。

「殺人者であり、生き延びようとする人」

 ゾーイは米Varietyのインタビューで、キャシーについて「彼女は嘘つきで、それでいて驚くほど正直。殺人者であり、生き延びようとしている人でもある」と語った。15歳で初めて原作を読んだとき、自分が共感したのはキャシーだったという。

 制作過程では、ある女性監督から「本物のフェミニストなら、すべてをキャシーの物語にしたはず」と反論されたこともあった。それでもゾーイは、双子の兄弟の物語を削らなかった。「私が関心を持っているのは、人類のほんの一部分ではない」と、男性たちの物語も含めて描く理由を説明している。

 一方で、全7話に収めるため、原作で大きな比重を占めるハミルトン家のエピソードは大胆に削った。スタインベックが執筆中に編集者へ書き送った手紙を“北極星”にして、作者が物語を書くなかでキャシーに向けるようになった共感を読み取ったという。ドラマを見終えた人が原作に手を伸ばすのは、その“削られた部分”を確かめたいからなのかもしれない。

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