モデルのジジ・ハディッドが、現地時間10月18日にロサンゼルスで開催された「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」で、ウォーキングを批判されたエルザ・ホスクを擁護した。同じランウェイを歩いたジジが明かしたのは、ショーを彩る「翼」の想像以上の重さだった。(フロントロウ編集部)
約8年ぶりのランウェイで向けられた厳しい声
スウェーデン出身のエルザ・ホスクは、2011年から2018年まで8年連続でショーに出演してきたヴィクトリアズ・シークレットの元エンジェル。2018年にはショーの目玉である「ファンタジー・ブラ」を着用しており、今年カイリー・ジェンナーが同ブラを着用して登場するまで、ランウェイでファンタジー・ブラを披露した最後のモデルだった。
今年のショーはニューヨークからロサンゼルスに舞台を移し、ソニー・ピクチャーズ・スタジオで開催された。ロサンゼルスでの開催は19年ぶりで、エルザにとっては約8年ぶりのショー復帰となった。客席にはニコール・キッドマンやティモシー・シャラメの姿もあった。
ところがショーのあと、SNSではエルザのウォーキングに対して批判的な声が上がった。比較対象として名前が挙がったのは、ブラジル出身のスーパーモデル、ジゼル・ブンチェン。ジゼルは今年のショーに事前収録された映像で登場したものの、ヴィクトリアズ・シークレットのランウェイを最後に歩いたのは2006年だった。
「この翼を外すには男性3人が必要」
こうした批判に反論したのがジジだった。米E! Newsによると、ジジは現地時間10月21日、現在は削除されている投稿に返信する形でThreadsにコメント。「これには本当に腹が立つ。エルザは見事にやってのけた」と書き込み、「私は昔のエンジェルたちの大ファン。でも、現在のランウェイの規模やスケールは、当時のショーとは比べものにならない」と、過去と現在のショーを単純に比較することに疑問を呈した。
ジジが具体的に指摘したのは、翼の重さと大きさだ。現在のショーでは翼を背負って歩く距離が長く、翼そのものも重さ75ポンド(約34キロ)以上、高さ10フィート(約3メートル)以上に達するものがあり、機械仕掛けで動く翼まであるという。
さらに、翼が年々大きくなっているのは観客がそれを喜ぶからだと説明する一方、見た目は迫力があっても、空気力学的には歩くのに適した構造ではないと指摘。そこにランウェイの送風機による風まで加わると明かし、「この翼を私たちから外すには男性3人が必要」と舞台裏の苦労を打ち明けた。
投稿の最後には、「エルザは美しくて、強くて、あの翼を堂々と背負いこなしていた。みんな何もわかっていない」と、仲間を称賛する言葉をつづった。
自身も翼を背負って歩いたジジの説得力
ジジ自身も、今年のショーでは夏をテーマにしたパートに登場し、スパンコールのフリンジがあしらわれた翼を背負ってランウェイを歩いた。大きな翼を背負い、送風機の風を受けながら長い距離を歩く大変さを身をもって知るひとりだからこそ、その言葉には説得力がある。
一方、比較対象となったジゼルは、すでにランウェイでの活動から距離を置いている。2022年のインタビューでは、デザイナーから毎年のようにランウェイへの復帰を打診されていると明かしつつ、ファッション誌などの撮影のほうが自分に充実感を与えてくれると語っていた。
今年はカイリーのファンタジー・ブラ着用をはじめ、新旧のモデルが登場したヴィクトリアズ・シークレットのショー。かつての名モデルたちとの比較は避けられないのかもしれないが、華やかな翼の裏側には、見ているだけではわからない苦労があった。



















