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ジュディ・デンチ、故マギー・スミスとの不仲説を一蹴「ばかばかしい」

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ジュディ・デンチ、故マギー・スミスとの不仲説を一蹴「ばかばかしい」
写真:ゲッティイメージズ

 『007』シリーズのM役で知られるイギリスの名俳優ジュディ・デンチが、2024年に亡くなった盟友マギー・スミスとの「楽屋をめぐる不仲説」を、新たな回顧録の中できっぱりと否定した。(フロントロウ編集部)

「楽屋の格」をめぐって揉めたといううわさ

 回顧録『Is It Too Late to Make a Run for It?(原題)』は、米時間11月3日に出版された。長年の共同執筆者ブレンダン・オヘアとの対話をまとめた一冊で、91歳のジュディが舞台や映画での活動、家族との暮らしを振り返っている。

 その対話の中でオヘアが持ち出したのが、イギリスの演劇界でたびたびささやかれてきたうわさだった。俳優同士が、割り当てられた楽屋の格をめぐって揉めることがある。ジュディとマギーも例外ではなかったのではないか、という話だ。

 ジュディの返事は「ばかばかしい」のひと言。オヘアが「本当にあるんですよ。俳優たちが1番の楽屋を取り合うので、うんざりしたプロデューサーがすべての楽屋のドアに『1』と書いたことがあるくらいです」と食い下がっても、「みんな何を考えているのかしら。お芝居のことで心配することが山ほどあるでしょうに。私はどの楽屋でも気にしません」と取り合わなかった。

楽屋を共有できなかった本当の理由

 ただ、2人が同じ楽屋を使えたかといえば、ジュディ自身もそれは難しかったと認めている。理由は性格の違いだ。

 「私たちは違いすぎるんです。マグス(マギーの愛称)は隅っこで静かに本を読んでいたい人。私は人がひっきりなしに出入りして、おしゃべりが飛び交い、館内放送も大音量で流れているくらいがいいんです」

 1人でいるのが苦手なジュディは、オールド・ヴィック劇場でジュリエットを演じた際、1人きりの楽屋をあまりにも寂しがっていたため、見かねたキャピュレット役の共演者が、彼女の楽屋で自分のメイクをするようになったという思い出も明かしている。

1958年から続いた友情

 ジュディとマギーが出会ったのは1958年。ロンドンのオールド・ヴィック劇場で、2人とも駆け出しの俳優だった。その後は『眺めのいい部屋』『ムッソリーニとお茶を』『ラヴェンダーの咲く庭で』で共演し、2018年にはドキュメンタリー『Nothing Like a Dame(原題)』にもそろって出演した。

 『ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生役でも親しまれたマギー・スミスは、2024年9月に89歳で亡くなった。回顧録の中でジュディは、マギーを「とても複雑な人」と表現し、私生活を大切にする一方で、ときには孤独を感じていたのではないかと振り返っている。

 それでも、何より心に残っているのは、純粋な喜びと笑いだという。マギーが亡くなって2年余りがたったいまも、ジュディはこうつづっている。

 「ああ、本当に会いたい。いまでも、声が聞きたくて電話をかけようと受話器に手を伸ばしかけて、もう彼女はいないんだと気づくことがあるんです」

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