12月18日に日米同時公開を迎える『デューン 砂の惑星PART3』について、主要キャストが原作から変更した部分があることを公開前に明かした。ポール役のティモシー・シャラメやチャニ役のゼンデイヤ、新たに加わったロバート・パティンソンらが、合同インタビューで完結編の内容に言及している。(フロントロウ編集部)
原作『デューン 砂漠の救世主』とは異なる展開に
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による3部作の最終章は、フランク・ハーバートが1969年に発表した小説『デューン 砂漠の救世主』を主な原作としている。皇帝の座についたポールと、彼を神のように崇める人々の行く末を描いた作品だ。
その映画化について、ゼンデイヤは「原作にとても忠実な部分がたくさんあります。そして、変えたところもあります」と語った。具体的にどの部分を変更したのかは明かしていないものの、キャスト一覧にも名前が並ぶ俳優らが、公開前に原作との違いがあることを認めた形だ。
シリーズ初参加でスキュタレー役を演じるロバートは、原作との違いをめぐる批判を先回りするかのように、「この作品にケチをつけるのは、ちょっとどうかしていると思いますよ」と自信を見せた。
ロバートによると、脚本は面白い一方で、かなり複雑だったという。しかし、完成した映画を見た際には、その印象が大きく変わったそうだ。
「脚本を読んだ時は壮大な政治の寓話という感じでしたが、映画はずっと感情に訴えてきます。親であることを描いた部分も多くて、本当に心を揺さぶられました」
アリアは「悪役」、ポールの見え方も変わる
前作ではわずかな登場シーンにとどまったポールの妹アリアを演じるアニャ・テイラー=ジョイは、撮影の終盤にヴィルヌーヴ監督と話すなかで、自身の役柄の立ち位置に気づいたと振り返る。「『え、私って悪役なんだ』と思って。でも彼女の気持ちはよく理解できました」と語った。
アニャはさらに、カリスマ性を持つポールに観客が引き込まれやすいからこそ、3作目では「待って、これは物語の教訓じゃない」と立ち止まって考えてもらう必要があると説明している。英雄の物語として受け取られた1作目への答えとして、原作者が続編を執筆したという経緯にも通じる発言だ。
3作品にわたってポールを演じたティモシーは、完結編の出来栄えに満足しているかと問われ、「もちろんです」と即答。作品の水準は少しも落ちていないとしたうえで、「ドゥニはハードルの“置き場所”を変えただけ。この映画は、この映画ならではのものなんです」と語った。
『アベンジャーズ』と同日公開、興行収入にも期待
シリーズの前2作はいずれもヒットを記録している。コロナ禍の2021年に劇場とHBO Maxで同時公開された1作目は、世界興行収入4億1,000万ドルを記録。劇場公開を中心に展開した2024年の2作目は、7億1,400万ドルまで興行収入を伸ばした。
完結編は、米国で『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と同じ週末に公開される。米Varietyは、この週末の興行収入が史上最高記録を更新するとの期待が高まっていると伝えている。
イルーラン皇女役で続投するフローレンス・ピューは、2作目の公開を「本当に大きな出来事でした」と振り返り、シリーズを「私たちの世代の『スター・ウォーズ』のようなもの」と表現した。賞レースで主演女優賞の候補として名乗りを上げたゼンデイヤも、映画館で作品を鑑賞する体験を守る力になれるなら、それこそが自分たちがこの仕事をする理由だと語っている。
『デューン 砂の惑星PART3』は、東和ピクチャーズと東宝の配給で12月18日に日本公開される。



















