「15歳未満お断り」の飲食店に賛否!カナダで開店前から議論に


カナダ・ウィニペグで今月末にオープン予定のジャマイカ料理店が、15歳未満の客の入店を認めない方針を打ち出し、地元で賛否が分かれている。子どもを持つ母親からは、人権委員会への申し立てを検討する声も上がっている。(フロントロウ編集部)
7人の孫がいるオーナーが決めた「大人だけの店」
話題になっているのは、ウィニペグのウエストエンド地区にオープンする「ミス・クリスティーンズ・キッチン」。オーナーシェフのクリスティーン・パティソンがSNSで「15歳以上のみ入店可」と告知したところ、批判が相次いだとカナダの公共放送CBCが伝えている。
店は予約制で、キッズメニューや子ども用の椅子、おむつ交換台も設置しない方針だ。以前経営していた店で、子ども連れの客への対応に苦労した経験が背景にあるという。パティソンはCBCのラジオ番組で、「自分の子どもに一度も手を焼いたことがないと言う人がいたら、それは大うそつきですよ」と語っている。
パティソンには4歳から21歳までの7人の孫がいる。先日、4歳と6歳の孫が店を訪れた際には、トイレの水を出しっぱなしにしたり、火のついたキャンドルで遊んだりしたという。この出来事を受け、パティソンは年齢制限を設ける方針への確信を強めたようだ。一方で、店の方針を支持するメールも多数寄せられているという。
「入り口で追い返すのは不公平」と母親
近所に住む4人の子どもを持つ44歳の母親は、この方針に納得していない。3歳から10歳までの自身の子どもたちは行儀がよく、旅行にも慣れており、ジャマイカ料理も大好きだと説明。そのうえで、「ベビーカーを押して5歳の子どもを連れていたら、それだけで入店を断られる。不公平です」とCBCに語った。実際に入店を拒否された場合は、州の人権委員会への申し立ても検討しているという。

カナダ・マニトバ州の人権法では、年齢や家族の状況を理由とする差別が禁じられている。人権問題に詳しい弁護士は、今回の方針が違法に当たるかどうかは、年齢制限を設けた理由や、客が実際に受けた不利益など、個別の事情によって判断されると説明した。パティソン自身も人権委員会に問い合わせており、5〜10日ほどで回答が届く見込みだという。
日本でも今年「未就学児連れお断り」が話題に
日本でも同様の議論が起きている。今年3月には、大阪市内のだし巻き玉子専門店が未就学児連れの入店を断る方針を示し、SNSでは「こういうお店が増えてほしい」といった賛同の声が寄せられる一方、反対意見も上がるなど、賛否が分かれた。弁護士ドットコムニュースの取材に応じた弁護士は、日本の法律には子ども連れであることを理由とした入店拒否を直接禁止する規定が見当たらず、直ちに違法とは言い切れないとの見解を示している。

落ち着いた店内環境を守りたい店主と、家族で外食を楽しみたい親。カナダのジャマイカ料理店は、11月末のオープンを前に、人権委員会からの回答を待っている。


















