日本時間の今朝(13日)から開催されているグラミー賞の宣伝用に作られ開催前に公開されたショートフィルムが、世間をちょっぴりざわつかせたのをご存じだろうか?
2017年のグラミー賞のショートフィルムに使われたのは、シンガーのテイラー・スウィフトが2016年のグラミー賞で披露した受賞スピーチも文言。
様々な夢を抱く女の子たちがテイラーがスピーチで語ったセリフを一節ずつ言っていくという、一見、感動的でインスピレーションに満ちているように見えるこのショートフィルム。
しかし、昨年、同アワードでキャリア2度目となる年間最優秀アルバム賞を受賞したテイラーがスピーチを行った際には、その内容が、ラッパーのカニエ・ウェストが自身の楽曲「フェイマス」の中でテイラーについて『俺があのビッチをフェイマス(有名)にしてやった』と歌ったことへの遠回しな批判に溢れていると騒ぎになっていた。
ショートフィルムに使用されたテイラーのスピーチの全文訳がコチラ。
すべての若い女性たちに言いたいわ。この先、あなたの成功を低く評価したり、あなたの功績や名声を横取りしようとする人が現れるかもしれない。
でも、あなたを脇道に逸らそうとする人々には目もくれず、やるべきことだけに集中していれば、いつかは目標とする場所に辿り着けるわ。
そして、周りを見渡したとき、あなたがそこに辿り着けたのは自分自身の力と、あなたを愛してくれる人たちのおかげだってことに気づくはず。
そのとき味わう感情こそが、世界で最も素晴らしいものなのよ。
カニエとのいざこざを思い浮かべずにただ純粋にスピーチだけを聞けば、女性に対して「自分を信じれば何だってできる」と力強く訴えている素晴らしい内容なのだが、このショートフィルムを制作した米レコーディング協会はグラミー賞を毎年主催している組織のため、視聴率アップや話題性のために、あえて騒ぎになったテイラーのスピーチを使用したという可能性も考えられる。
今年のグラミー賞にはノミネートされていないテイラーは欠席の予定。カニエに関しても、問題となった楽曲「フェイマス」や他のアーティストとのコラボ曲等で多部門にノミネートされているものの、昨年10月に彼の友人でお気に入りシンガーである「フランク・オーシャンがノミネートされなければ出席しない」と宣言しており、今年は来場していない。