オスカー女優のメリル・ストリープが、シャネル(Chanel)を手がけるデザイナーのカール・ラガーフェルドとアカデミー賞で着用するドレスを巡ってバトルしている。
実はシャネルを着るはずだった?
今回のアカデミー賞は、メリルにとって20回目のノミネートとなるアワード。
メリルはそんな記念すべきアワードで着るドレスとして、シャネルの刺繍が入ったグレーのシルクガウンドレスを選んでおり、首元をなおすように要求していたという。
しかしその後カールが、「メリルが着るためにスケッチを作り、ドレスを作りはじめていたんだ。だけどその後、メリルの事務所から『ドレス作りをやめて欲しい。お金を払うから着てほしいというブランドを見つけた』と電話があった」と、メリル側から一方的にキャンセルされたとWWD紙に暴露。
続けて、「1,100万円相当のドレスをプレゼントした後、彼女に着てもらうためにはお金を払わなければいけないと知ったんだ。僕たちはドレスを渡し、ドレスを作った。でも、お金は払わない。(中略)天才的な女優だけど、せこくないか?」とメリルを批判した。
メリルは怒り、カールは謝罪
このカールの発言に対し、メリルが激怒。カールとそれを報じたWWDを非難した。
「カールは著名なデザイナーだけど、彼は私と私のスタイリスト、そして私が選んだ有名なデザイナーを業界で有名な雑誌で中傷したの。あの業界紙はこの名誉毀損的な発言を裏取りしないまま、報じたのよ。そしてその後、この話は世界中で取り上げられ、メディアや同僚や視聴者の前で、私が20回目のノミネートを果たしたアカデミー賞に出席するという名誉から注目を奪っているの」とメリルはPeople誌にコメントした。
するとメリルの発言を受けて、カール側が焦ったように声明を発表。
「私的な会話を交わした時に、メリルが報酬のために他のデザイナーのドレスを選んだと誤解してしまいました。彼女のチームが、それが事実無言であると断言しています。間違った論争をとても後悔していると同時に、アカデミー賞で20回もノミネートされたストリープさんの健闘を祈っています」
しかしメリルの怒りは収まらず、「私はこの問題を軽く受け取れないわ。カールが今回の『論争』で後悔しているという『声明』は謝罪ではない。カールはウソをつきだし、WWDはウソを報じたの。私は(謝罪を)待っているわ」とPeople誌にコメントした。
そして日本時間の27日に催されたアカデミー賞当日、メリルはエリーサーブ(Elie Saab)のビジューが美しいオフショルダーのパンツドレスで出席。
カールはファッション界では大物とはいえ、今回はハリウッドの大御所が相手なだけに気まずいところ。メリルは謝罪を強く要求しているが、カールはどう出るのか?