10月に、映画『ダイバージェント』の女優シェイリーン・ウッドリーがデモの参加中に逮捕されたことでも大きな注目をあつめていた、ノースダコタ州の石油パイプライン、「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設をめぐる問題に動きがあった。
12月4日、アメリカ陸軍工兵司令部がノースダコタ州のミズーリ川を横断するパイプラインの建設を認めず、代替経路を検討することを決定。この結果を受け、抗議活動を行っていたセレブたちが喜びの声をあげている。
「ダコタ・アクセス・パイプライン」とは
「ダコタ・アクセス・パイプライン」とは、ノースダコタ州からイリノイ州にかけて建設される予定だった、石油を運ぶパイプラインのこと。
この建設を、現地の先住民族であるスタンディング・ロック・スー族が反対。パイプラインによって、先祖から伝わる土地の文化的価値の破壊や、飲料水が汚染されることなどを理由としてあげていた。
そんな彼らの生活や土地を守るため、スー族だけでなく、シェイリーンをはじめ数多くのセレブや退役軍人らがパイプラインへの抗議活動を実行。スー族の支援をしており、今回、それらの活動が実を結ぶこととなった。
セレブから喜びの声
シェイリーン・ウッドリー(映画『ダイバージェント』の女優)
「ずっとアメリカ陸軍の人たちにお願いしてきたことが、ついに今夜決断されたの。(中略)これは偉大な瞬間よ」
ケイティ・ペリー(2016年版「最も稼ぐ女性ミュージシャン」6位のシンガー)
「私たちの意見は重要なんだってことが証明されたわ!」
ソランジュ(シンガーソングライター兼モデル)
「スタンディング・ロック・スー族と、彼らの勝利に深い尊敬と敬意の念を抱くわ」
レオナルド・ディカプリオ(映画『レヴェナント:蘇りし者』の俳優)
「僕らが共に団結すれば、何かを成し遂げることが出来るという素晴らしい例だね」
ジョセフ・ゴードン・レヴィット(映画『インセプション』の俳優)
「勝利した!抗議をしてきた人々や、支援してくれた退役軍人に感謝しているよ。そして、親愛なる友人シェイリーン・ウッドリーのことを誇りに思う」
ファレル・ウィリアムス(グラミー賞受賞シンガー)
「人々が団結すれば、物事をより良く変えることが出来るという、確たる証拠だ」
アリッサ・ミラノ(映画『コマンドー』の女優)
「人々の力よ。私たちは変化をもたらすことが出来る。それを決して忘れては駄目よ」
ロザリオ・ドーソン(映画『レント』の女優)
「みんなが結束すれば、決して負けることはないのよ!」
マット・マクゴリー(ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の俳優)
「これはとても偉大な勝利だよ! 人々が共に立ち上がれば、こんなことも起こり得る! 正義を求めれば勝利することが出来るんだ!」
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Megumi Kuga、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム