【フロントロウ編集部】Photo: シンクストック/ゲッティイメージズ
インスタグラムに隠された「ボディシェイプのウソ」を暴くために、「偽ビフォーアフター写真」を投稿する女性が海外で増えている。
上の写真は、学生モデルのローラ・ヘンショウが投稿したもの。スリムダウンに成功したことを伝えるビフォーアフター写真のように見えるが、実際にはこれ、同日の同時刻に撮られた写真。
ローラ本人は、「姿勢を変えて、タイツの位置を変えただけよ」とコメントしている。
そしてこちらは、ボディシェイプの啓発本を出版しているジェシカ・パックの写真。こちらも実際には30秒差で撮られた写真で、本人は「左は姿勢が悪いわ」「(右は)ボトムスの位置を調整したの」と語っている。
欧米では今、彼女たちのように偽のビフォーアフターをインスタグラムに投稿する女性が増えている。そしてそこには、他の女性にある重要なメッセージを伝えたいという思いがあった。
偽ビフォーアフターを投稿する理由とは?
女性たちが偽ビフォーアフター写真を公開しているのは、インスタグラムなどのSNSを通して憧れている写真は本当じゃないことが多い、というメッセージを発信するため。
インスタグラムなどのSNSでは、他人の豪華な生活やスリムなボディに憧れを抱くこともしばしば。そして時に、他人と自分を比べて劣等感を覚えてしまうことも。
ただSNSは多くの人が見せたいものを選んで見せている場所。
多くの人が100%の真実ではないものを追い求めて劣等感やストレスを感じているのはおかしいと考え、フィットネスブロガーやモデルも参加しながら、「完璧な人はいないの」「ソーシャルメディアは現実じゃないんだから、他人の写真のせいで自信をなくさないで」とフォロワーたちに訴えている。
もちろんSNSを通して学ぶこともあれば、SNSがポジティブな原動力になることもある。大事なのはSNSの持つ様々な側面を理解して、自分のプラスになる武器として使うこと。
今回の女性たちは、人に進んで見せたいと思わない部分をオープンにしてまで他の女性たちにそんなメッセージを訴えている。