1990~1995年に貧困やうつと闘いながら『ハリー・ポッター』の1作目を完成させた著者J.K.ローリングが、当時自分が「受けたかった」というアドバイスに言及した。
画像: Photo: スプラッシュ/アフロ、ニュースコム

Photo: スプラッシュ/アフロ、ニュースコム

 J.K.ローリングは1990年に『ハリー・ポッター』のアイディアを思いつき、英語教師や秘書などの仕事と育児の合間に執筆する作業をつづけ、約5年をかけて1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』を1995年に完成させた。

 そんななか今回J.K.ローリングが、弁護士秘書をしながら執筆を続けているメラニー・ディオンという女性の以下のツイートをツイッターで引用。

「そこのあなた!今なにかを制作していて、『きっと誰に見られない/読まれない/聴かれない』って思ってるんじゃない?それが事実だとしても、完成させるのよ」

 この言葉を引用したJ.K.ローリングは、こう続けた。

「90年代初めの私には、このアドバイスを受けたかった時が何度もあったわ。
例えばあなたの作った作品が日の目を見なくても、やったという行為には学びがあるわ。(それと、日の目を見なかったから駄作だとは限らないからね)
あなたは「何かをやろうと思っていた人」から「何かをやった人」に変わるんだから。
そして一度成し遂げたら、自分がまた成し遂げられることに気づくの。これは信じられないほど力がみなぎる知識よ。
だから、拒絶を恐れて投げ出さないこと。
成功して称賛を受けるのは、3作目か、4作目、または5作目の曲/小説/絵かもしれない。
でもその成功は過去の作品がなければ生まれなかったものなの。(それに、成功すると観客は日の目を見なかった昔の作品にすごく興味を惹かれるものよ)」

 生活保護と住宅手当を受けながら、『ハリー・ポッターと賢者の石』を完成させたJ.K.ローリング。さらに彼女はこの1作目を、12もの出版社に出版を断られている。

 J.K.ローリングがその苦労に心折れて諦めていたら、史上最も売れたシリーズ本となった『ハリー・ポッター』は生まれなかったのだ。

画像: 映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』プレミア

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』プレミア

 今もどこかで誰かが未来の名作を制作中。J.K.ローリングは自身の実体験から「諦めないこと」の大切さを教えてくれている。

This article is a sponsored article by
''.