自身のプロデューサーであるドクター・ルークと裁判中だったケシャが、彼に対する訴えを取り下げたことが明らかになった。
2014年、ケシャはドクター・ルークから性的暴行や精神的虐待を受けたとして、彼のレーベルとの契約解除を求め、LAで彼を提訴。それに対しドクター・ルークもNYで名誉棄損を理由に訴えを起こしていて、この裁判が終わるまで、LAでの裁判が保留となっていた。
そんななか、現地時間の昨日(8月1日)、ケシャの弁護士がNYでの性的暴行などをめぐる裁判はそのままに、LAでの訴えのみを取り下げたことを発表した。
ケシャの弁護士の公式声明によると、ケシャはアーティストとしての仕事を復活させることを重視しており、既に28もの新曲をソニー・ミュージックとレーベルに提出。一刻も早くそれらをシングルやアルバムとしてリリースしたいと考えているそう。
この決断に関し、ケシャは自身のツイッターで「私の戦いは続くわ。でも、自分の音楽をリリースする必要があるの。私は、NYで自分の権利のために戦い続けるわ。サポートしてくれてありがとう」とコメント。あくまで音楽活動に戻るために行ったことであり、ドクター・ルークに虐待を受けていたという主張を取り下げたわけではないことを明らかにした。
先月、自身のツアー告知の際にも、「音楽制作やパフォーマンスが出来なければ私の魂はゆっくりと死んでいってしまう」とSNSで音楽活動への強い思いを訴えていたケシャ。今回の決断からは、ドクター・ルークとの関係を絶つことを諦めてでも、アーティストとしての活動を再開させたいという彼女の強い思いが感じられる。