全世界で800万枚以上のセールス実績を持つR&Bシンガーのシアラが、ノースカロライナ州での反LGBT法に抗議するために同州で催す予定だった挙式をキャンセルしていたことが分かった。
今年3月にNFL選手のラッセル・ウィルソンと婚約したシアラは、当初、ラッセルが大学時代を過ごしたノースカロライナ州での挙式をセッティング。
しかし同州がLGBTに差別的なHB2という法律を可決したため、進んでいた挙式の準備をすべて白紙にして、場所をイギリス北西部のチェシャーに変更した。
HB2法とは?
トランスジェンダーに「出生証明書と同一の性別」のトイレを使うよう求める法案。トイレ法案とも呼ばれる同法は「差別的だ」という批判のなか5月に可決され、映画界では同州での撮影の中止、音楽界では同州での公演活動の中止という形での抗議が続いている。
ウェディングプランナーを務めたミンディ・ワイスは、「ノースカロライナ州で式を挙げるはずだったんだけど、トランスジェンダーの人たちに対するトイレ法案を理由にキャンセルしたの」と、ウェディング情報サイトThe Knotに語った。
シアラは以前からLGBTQの支援に熱心で、2013年にはLAのゲイプライドフェスティバルのヘッドライナーも務めている。
自身の信念のために金銭的なマイナスもいとわず式場をイギリスに変更したシアラは、7月6日、現地の古城を舞台に盛大に結婚式を挙げた。お幸せに!