欧米での意見はどう?
欧米でも論争になっている、「人前での授乳」。
世界では63%の女性が「人前で授乳したことがある」と答えており、欧米では昨今のフェミニズム旋風に押されて「人前での授乳を社会として受け入れよう」という声が強くなっている。
それでも否定的な意見は存在し、そのたびに全米で論争を呼んでいる。
2005年には女性ジャーナリストのバーバラ・ウォルターズが機内の隣の席で授乳していた女性に対して否定的な発言をして大炎上。
さらに2011年には量販店ターゲットの店員が授乳中の女性に移動するよう要求して、全米でターゲットに対する不買運動が起こった。
アメリカでは2015年に49の州で女性が公衆の場で授乳することを許可する法律が制定されている。
セレブも意見する問題
人前での授乳論争には、多くのセレブも意見している。
2011年にはモデルのミランダ・カーが息子フリン君に授乳する姿をSNS上に公開。一部から批判を受けると、「私にとっては世界一自然な行為よ」とブログで反論した。
リアリティスターのキム・カーダシアンは過去に公衆の場で授乳する母親を批判する発言をして炎上したことがあるが、母親になった後に、「母親になった今は、ショックは受けないわ。子供が数人いて、一人をお手洗いで授乳するためにもう一人を置いていけない時だってあるし」と、考えを変えたことを公式サイトで明かしている。
さらにドラマ『チャームド~魔女3姉妹~』のアリッサ・ミラノも授乳中の写真をSNSに公開した際に批判を受け、「すごく悲しくなったわ。赤ちゃんを食べさせている女性を見ることに憤慨するような社会になっちゃったの?」とトーク番組『ザ・トーク』でコメントした。
歌手ピンクが論争に参戦
そんななか2016年12月に第二子となる男児が誕生したシンガーのピンクが、この論争に参戦。
ピンクはハイキング中に、息子に授乳する様子をSNSで公開。
「ハイキングしていると喉が渇くのよね!#授乳を当たり前のことにしよう #時代はまだついてこれていない?」とコメントした。
ピンクはつい最近もSNSで「女性のみんな、体重計から距離を置くのよ」とボディイメージに対するコメントをして称賛されたが、今回の投稿にも多くの称賛の声が集まっている。
さらにコメント欄には、「とても自然で美しい行為よ」「授乳を気持ち悪いと言う男は本物の男じゃない。僕と同じ気持ちの男性はたくさんいる」などと、授乳期の赤ちゃんがいる女性への応援メッセージが多く書き込まれている。