摂食障害の主人公を熱演
7月にアメリカで配信がスタートするNetflixオリジナル映画『トゥー・ザ・ボーン』で、摂食障害を患う主人公を演じる女優のリリー・コリンズ。現在の健康的な姿からは想像もつかないが、実は彼女自身も役柄と同じく摂食障害に苦しんだ過去が。
今年3月に発表した自叙伝『アンフィルタード:ノーシェイム、ノーリグレッツ、ジャストミー』の中で、リリーはその頃のことをこう綴っている。
「髪もツメももろくなってしまった。喉がただれ、食道も痛かったわ」
「生理が2年も止まったの。すごく怖かった。子供を産む機会を台無しにしまったと感じたわ」
本の中で、当時の自分を振り返り「取り返しがつかないほど自分の体を痛めつけた」と語ったリリーは、今回の新作映画で摂食障害の役を演じることを決意した理由を、米TV番組『ザ・トゥデイ・ショー』のインタヴューで明らかにした。
「私も10代の頃に数年間、摂食障害に苦しんだことがある。(摂食障害だったことは)私にとってポジティヴではなくツラい過去。けれど、役を演じることがセラピーにもなるし、エレンというキャラクターがよりリアルになると思ったの」
リアリティを追求した本作では、目を伏せたくなるようなシーンがたびたび登場する。役を演じるために体重を落とさなければならず、リリーいわくその過程に「恐怖感じた」こともあったそう。それでも自分自身がボロボロになるほどの経験をした彼女だからこそ、今回の映画に人一倍強い思い入れが。リリーは「みんなに伝えるためにすべてをさらけ出した」と話し、摂食障害の恐ろしさを訴えた。