彼らしい見送られ方
7月20日に自宅で首を吊った状態で亡くなっているのが発見された、チェスター・ベニントン。音楽界を震撼させた彼の突然の死から9日が経った先週末の土曜日(7月29日)、彼に最後の別れを告げる告別式が行われた。
チェスターが息を引き取った自宅のあるカリフォルニアの高級住宅街地、パロスベルデスで、近親者と彼と生前親交のあった200人あまりの人々を集めて開催された同告別式では、ロックやバンドを愛した彼らしい演出が溢れていた。
式場となったサウス・コースト・ボタニック・ガーデン(植物園)には、祭壇とともに、ドラムセットを配した小さなステージが設置。これは、同式の参列者の大半を占めたチェスターのミュージシャン仲間たちが、彼への追悼演奏ができるように準備されたものだった。
さらに、参列者たちには、まるでライブ会場で配布されるかのようなVIPアクセスパスや、チェスターの名前が書かれた黄色のリストバンド、カフスボタンなどが手渡された。
beautiful ceremony.. a lil piece of u has & will be in every song i sing on stage forever. @chesterbe @linkinpark #chesterbennington pic.twitter.com/IXHMxDbvMn
— blackbear (@iamblackbear) 2017年7月29日
チェスターの妻がメッセージ
告別式の2日前には、チェスターの妻で子供たちの母であるタリンダ・ベニントンが声明を発表。
One week ago today, I lost my soulmate and my children lost their hero-their Daddy. We had a (cont) https://t.co/hkutVhlJzR
— Talinda Bennington (@TalindaB) 2017年7月28日
そこには、「彼は聡明で愛に溢れた、天使の声を持った人でした。今、彼は、痛みから解き放たれ私たちの心の中で歌っています。チェスタ―は、私たちが辛いときにはお互いに助け合うことを望んでいることでしょう」などと彼への想いが綴られていた。
世界各地でファンによる追悼イベントが開催
カリフォルニアでの告別式は一般参列客を受け入れるものではなかったこともあり、週末には世界各地のファンたちの間でチェスターの死を悼むメモリアルイベントが開催。
生前にチェスターがバンドとともに公演を行ったコンサート会場などに集まったファンたちがオリジナルの祭壇を作ったり、名曲の数々を合唱する姿などが見られた。
ブラジルでの追悼イベントの様子。
ドイツのコンサート会場に設けられた献花台。
音楽を心から愛し、その歌声で世界中を魅了したチェスター。歌うことを通してさまざまなメッセージを残してきたバンドマンの彼らしいロックな見送られ方だった。(フロントロウ編集部)
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