6月末に最新アルバム『4:44』をリリースした大御所ラッパーのジェイ・Zがめずらしく自身のプライベートについて口を開いた。

親友カニエ・ウェストとのバトル

 ヒップホップ界の大親友として知られながら、ここ数年、不仲説が囁かれているラッパーのジェイ・Zカニエ・ウェスト

 以前、2人のバトルの原因が、ジェイの妻でシンガーのビヨンセとカニエの妻でリアリティスターのキム・カーダシアンの不仲にあるとお伝えしたが、最近行われたヒップホップ専門ニュースサイトRap Radarとのインタビューで、ジェイ本人がこの説をある意味認めるコメントをした。

画像: 親友カニエ・ウェストとのバトル

ことの発端は、昨年秋のコンサート中にカニエが突然ジェイに対する不満をぶちまけたこと。

「電話で『調子はどうだい?』なんて連絡してこないでくれ。もし本当に俺たちがどんな様子か知りたいなら、家まで訪ねてきてくれたっていいだろう。それがブラザーってものだろう?」ーカニエ、2016年10月のシアトル公演でジェイへの気持ちを語って

 カニエのこの発言に対し、ジェイは『4:44』の収録曲「キル・ジェイ・Z」の中で、下のように歌っており、これはカニエへの批判メッセージだと推測されている。

学校からドロップアウト(中退)したんだろ/道義をなくしちまったんだろ/お前を裏切る人がいるのは分かる/俺もかわいそうに思うよ/でもその「みんなファック」っていう態度は普通じゃないよ/でもお前はセイント(聖人)じゃない/これはKumBaye(※1)じゃない/'Ye(※2)にクールにしたから傷ついたんだ/なんの躊躇もなく2000万ドル(※約22億円)を渡した/でも奴がくれたのはステージ上での20分だけ/何考えてたんだ?/「みんなおかしい」とお前は言う/でもみんながクレイジーなら、狂ってるのはお前だよー「キル・ジェイ・Z」の歌詞抜粋
※1ゴスペルKumbayaとカニエと妻のあだ名Kimyeをかけ合わせた造語
※2カニエのあだ名

 この歌詞についてジェイは、アルバム・リリース直後に出演したラジオ番組で「エゴの曲だよ。エゴを殺して、本音と弱さをさらした状態で会話をしようっていうね」とはぐらかしていたが、今週公開されたインタビューでは、ハッキリとカニエとの確執について言及。

 カニエの突然の裏切りともとれる行為を振り返り、「そりゃあ傷ついたさ。ステージ上であんな風に話されるなんてね」とコメントした。

 さらに、「でも、一番ショックだったのは、あいつが俺の子どもと妻を持ち出したことだ。本来の問題はもう解決したはずなのに、家族まで巻き込まれたら…それは、俺にとっては面白くないことだよね」と、カニエがトラブルの根本とは関係ないはずのビヨンセと娘のブルーを巻き添えにしたことは許せないと語った。

  

ビヨンセの妹ソランジュとのあの事件にも言及

 さらに、ジェイは今回のインタビューでもう1つ重要なコメントをしている。それは、ビヨンセの妹で、彼にとっては義理の妹にあたるシンガーのソランジュとの関係についての発言。

 2015年、METガラのアフターパーティに向かう途中、ジェイ、ビヨンセ、ソランジュの3人とボディーガードが乗ったエレベーターの中で、ソランジュがジェイに対し、殴りかかったり足を突き出したりするなどして暴行を加えようとする様子をとらえた監視カメラ映像が流出。

画像: 事件直後の3人の写真。

事件直後の3人の写真。

 この事件に対し、後日、「どこの家族にも問題があります。私たちも例外ではありません。しかし、私たち家族はこの問題と向き合い、解決しました」と連名で公式声明を出したものの、なぜソランジュがあのような行動に至ったのかについての明確な説明はなかった。

 ジェイは今回のインタビューでソランジュについて、「俺たちの意見が衝突したのはあれが最初で最後だった。彼女とは、それ以前もそれ以降もクールな関係だよ」と当時の確執を認めるとともに、「彼女のことは、義理の妹というより本当の妹だと思ってる。彼女のことは守っていきたいと思う」と初コメント。

画像: 2017年のグラミー賞の観客席で、娘のブルーとソランジュと共にビヨンセのパフォーマンスを見守るジェイ。

2017年のグラミー賞の観客席で、娘のブルーとソランジュと共にビヨンセのパフォーマンスを見守るジェイ。

 「俺は小さい頃から自分の兄弟たちと喧嘩したり言い争ったりしながら育ってきたんだ。ときにはぶつかることもあるだろ? でも、ホント、何でもないんだ」と続け、今回も事件の原因そのものに関する説明はなかったものの、現在はソランジュと良好な関係をキープしていることをアピールした。

 ジェイが自らの口から、こんなにもプライベートでの問題について語るのは初めて。歯切れが良いかと言えば、そうとは言えないが、2つの騒動について直接発言することで、少なからずついてしまった自身のキャリアへのネガティブなイメージを払拭しようという姿勢は伝わってくる。

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