年代別ハリウッド女優の「平均顔」
米オンライン・ジュエリー・ブティック、パールズ・オンリーが、1920年代から2010年代に活躍したハリウッド女優たち300人以上の顔写真を合成して年代別の「平均顔」の写真を作成。
非常に興味深い結果が得られるとともに、映画界が抱える深刻な闇を如実に表していると話題になっている。
どの時代も、人気女優の面影を感じる美しい結果となっているが、この検証結果にはある問題が。
浮かび上がる映画界の問題点
そう、すでに気づいた人も多いと思うが、各年代の平均顔はすべて白人なのだ。
近年、非白人のはずの役柄に白人がキャスティングされる「ホワイトウォッシング」が問題となっており、業界内外から人種差別的な行為だとして批判の声が多く上がっているが、今回の結果もハリウッドにおける白人至上主義が過去90年以上に渡り変化していないという事実を証明するものとなった。
映画界の様々なデータを分析している研究団体、ザ・レプレゼンテーション・プロジェクトの調査によると、歴代興行収入ランキングの上位500作のうち、非白人の女性が主人公を演じた作品は、なんとわずか6作。
そして、多様性の重要さが叫ばれつつある現在でも、米経済誌のフォーブス誌が毎年集計している「最も稼ぐ女優ランキング」のトップ10には未だ非白人の女優はランクインしていない。
昨今、エンタメ界でも多様性の重要さが叫ばれているが、いつの日かこの「平均顔」にも大きな変化が見られるときが来ることを願う。