ビデオメッセージを公開
テキサス州を襲ったハリケーン・ハービーとフロリダ州に上陸したハリケーン・イルマという2つのハリケーンに揺れるアメリカで、有名セレブたちが集結し、被害者たちに送る支援金を募るためのチャリティイベントを開催。
モデルやミュージシャン、俳優まで多種多様なセレブが視聴者と電話で話し、16億円以上の寄付金が集まったテレソン番組「ハンド・イン・ハンド:ア・ベネフィット・フォー・ハリケーン・リリーフ」の会場に駆けつけることができなかったシンガーのビヨンセは、同番組にビデオメッセージを寄せた。
ハリケーン・ハービーが甚大な被害をもたらしたヒューストンの出身である彼女が、全米の視聴者たちに訴えた約2分間のスピーチがパワフルだと話題になっている。
「暴力や人種差別に関するニュースが溢れる現在のこの国で、これ以上悪いことは起こり得ないと思っていた矢先、自然災害が大切な命を奪い、大きなダメージを与え、人々の生活を永遠に変えてしまおうとしています。汚染された水が残され、病院や学校、介護施設が洪水の被害に遭っています」と話し始め、被災地で不足している救援物資の寄付を呼びかけたビヨンセは、人々の団結を促そうとこう続けた。
自然災害は差別しません。あなたが移民であろうと、黒人であろうと、白人であろうと、ヒスパニックであろうと、アジア人であろと、ユダヤ教であろうと、イスラム教であろうと、お金持ちであろうと、貧しかろうと、まったく関係がないのです。
あなたがサード・ワード(※)の出身であろうと、リバー・オークス(※※)の出身であろうと関係なく、私たちはみんな同じ状況に置かれているのです。
人種や社会的背景、宗教の違いを越えて助け合う人々の姿を見ると、人間性への信頼を取り戻したような気がします。
どうかみんなで助け合いましょう。本当の癒しは助け合うことの中にあるのです。
※ヒューストン南部にある黒人が多く暮らす貧しい地区
※※ヒューストンの中央にある高級住宅街
被災地を訪問
先週金曜(9月8日)、ビヨンセは娘のブルーちゃんや母のティナ・ノウルズ、元デスティニーズ・チャイルドのメンバーのミシェル・ウィリアムズらとともに自身が設立したチャリティ団体「BeyGOOD」(ビー・グッド)のボランティアたちを総動員してヒューストンを訪問。
被災者たちに物資や食事を手渡すなど支援活動に尽力していた。
故郷で被災した人々と直接触れ合い、自然災害の恐怖とお互いを助け合うことの大切さを痛感したビヨンセ。彼女の言うように、今アメリカは、さまざまな問題を越えて一致団結すべきときなのかもしれない。