『デッドプール2』のLGBT+の設定は
ライアン・レイノルズからメールで知らされた
『デッドプール2』にて、1作目より引き続き、少女ミュータントのネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役を演じたブリアナ・ヒルデブランド。
2作目では忽那汐里が演じるユキオ役というガールフレンドが誕生し、マーベル映画としては史上初のLGBT+ロマンスを演じた。
この歴史的なストーリーが誕生した時の舞台裏を、ブリアナ自身は米Playboy誌にこう明かしている。
「この設定を提案された時は驚いた。ライアンが『これについてどう思う?』ってメールをくれたの。(ライアンが)私の気持ちを確認してくれたことに感謝している。もちろん『最高だと思う。やろうよ!』って言ったけど、聞いてくれたことが嬉しい」
『デッドプール2』には他にも、コミック版で描かれているデッドプールの重要なアイデンティティであるパンセクシュアリティ(全性愛)に触れるシーンも盛り込まれている。
こちらは、1作目でまったく触れられなかったことに対するファンの不満に、ライアンはじめ制作陣が耳を傾ける形となった。
ブリアナ・ヒルデブランド
現在は恋人女性と同棲中
そんな歴史的な役を演じたブリアナ・ヒルデブランドは、テキサス州出身の21歳。
同性愛者であるとカミングアウトしており、現在は、映画セット・スタッフのジョネック・グリシャム(Jonneke Grisham)と同棲している。
『デッドプール2』の劇中では、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの同性ロマンスは自然なこととして受け入れられるが、ブリアナいわく、実際の生活ではそうでない場面もあったという。
「何人かのパブリシストと会って、毎回それ(同性愛者であること)が最重要なこととして議題にあがったのを覚えている。『どう対応したい?隠したかったら隠せるけど』って言うの。自分自身を受け入れている私としては、そう求めたわけじゃないのに言われたから、正直びっくりした」
一方で、「同性愛者である自分がLAで生活していて恐怖を感じないことはラッキーだと思っている。テキサスでも恐怖を感じなかったし。高校でもオープンだったと言えるから」と、LGBT+への理解が進み始めている現代に生まれたことに感謝していると、英The Independentに語っている。
そんなブリアナは同性愛者であることをオープンにしているだけでなく、LGBT+のストーリーを広めることにも積極的に取り組んでおり、2016年にはティーン女子同士の恋愛を描いた映画『ファースト・ガール・アイ・ラブド(First Girl I Loved)』に主演。現在の彼女ジョネックは、同作の撮影現場で出会い、交際に発展した。
フロントロウ編集部でも特集した「35歳以下のLGBT+の海外セレブ35人」と肩を並べて、LGBT+の権利や理解向上に大きく貢献しているブリアナ。
今後注目していきた女優のひとり。(フロントロウ編集部)