「言葉にできないほど幸せ」
日本を舞台にしたシングル曲「ロスト・イン・ジャパン」をリリースするなど、親日家として知られるショーン・メンデス(19)が、友人でプロデューサーのテディ・ガイガー(29)から「トランスジェンダーである」とカミングアウトされた時の心境を、米Entertainment Weekly誌のインタビューで明らかにした。
テディと一緒にデビューアルバム『イルミネイト』を制作するうちに、単なるシンガーとプロデューサーの関係を超えて、特別な絆が芽生えていったというショーン。テディからトランスジェンダーだとカミングアウトされたのは、ちょうどそのアルバムのレコーディング中のことだったそう。
「(アルバム制作を通して)気の置けない関係になっていた僕たちに、ある晩、(トランスジェンダーであるということを)打ち明けてくれたんだ。カミングアウトされた時は、言葉にできないほど幸せだった」
テディからトランスジェンダーであると打ち明けられた時の喜びについてこう語ったショーンは、続けてテディのことを「彼(he)」ではなく「彼女(she)」と呼ぶようになった時のことについても振り返った。
「テディのことを『彼女(she )』と呼んだ時のことをよく覚えているよ。そう言おうと意識していたのではなく、会話の流れで自然とその言葉が出てきたんだ。自分でも(“彼女”と言ったことに)気づかなかった。でも、彼女が僕のほうを向いて、今まで見たなかで最も澄んだ目で僕のことを見つめていたんだ。もし世の中のすべての人たちが親友のことをそんな風な目で見て、彼女のように自分が望んでいた呼び方で呼ばれる喜びを表現することができたなら、(トランスジェンダーの権利についての)言い争いはなくなるだろうね。(それ見たら)誰だって理解を示すはずさ」
インタビューのなかで、一連の出来事を「美しいものだった」と称したショーンは、「彼女」と呼んだ時のテディの表情がどれほど印象的なものだったのかを熱く説いた。そんなショーンとテディは、5月30日に発売されるニューアルバム『ショーン・メンデス』で再びタッグを組んでいる。
(フロントロウ編集部)