キャリー・ブラッドショー役サラ・ジェシカ・パーカー
主人公のキャリーを演じたサラは、HBOのインタビューでドラマがテレビで描かれる女性像を変えたことについて、そして初放送から20年経った今でも愛され続ける作品について振り返った。
「(ライター/コラムニストである)キャリーは、性の駆け引きや恋愛、そして男女の社会的役割について書いていたの。だから、性生活とか女性の役割とか、そんなことが会話にあがっていた。(当時のテレビで)女性がこうした会話をすること自体が新しかった。それは、自分の人生を共有したり告白したりできることが、(ドラマの主題である)セックスと同じくらい大切だってこと」
「私自身ニューヨークに住んでいるから、街でよく声をかけられるの。(中略)ドラマのおかげでニューヨークに移住したという人にたくさん出会う。そのなかには若い世代の人もいて、とても驚いたし感激した」
ミランダ・ホッブス役シンシア・ニクソン
3月にニューヨーク州知事選に出馬することを発表したシンシア。そんなシンシアは、Refinery29でドラマが放送されていた当時は受け入れられなかったミランダという女性像が、20年経った今、共感される女性になったことなどに触れ、ミランダ愛を語った。
「20年前に『SATC』が初めて放送されて、すぐにわかったことは、だれもミランダになりたくないということ。(中略)『ミランダっぽい』といえば、キャリア中心で興ざめな人のことを意味していました。ミランダは、嫌われてはいなかったけど、ほかのキラキラしている女友達に比べて、憧れの対象にはならなかったかもしれない。でも私自身、そんなことを思ったことは一度もないし、ミランダというキャラクターが大好きでした。自分が演じたから好きなのではなくて、ミランダのスマートで、独立していて、決意が固いところが大好きです。そして20年後の今、ミランダ(のような女性)に世界が目を向けているでしょ」
「ミランダの好きなところは、“好かれよう”として情熱を抑えたり、ステイレオタイプの女性らしさの概念にフィットしようとしたりしなかったところ」
シャーロット・ヨーク役クリスティン・デイヴィス
クリスティンは、自身のインスタグラムに、「サラと私は赤ちゃんのように泣いた」と、感動の撮影最終日の写真をインスタグラムに投稿し、ドラマに携わったすべてのキャストと製作陣、そしてファンに向けて感謝を述べた。
「私たちがやってきたことや、世界中のファンのサポートは想像を超えるほど大きなものでした。本当に感謝しているし、私たちは永遠につながっています」
サマンサ・ジョーンズを演じたキム・キャトラルは、コメントこそ残さなかったものの、『SATC』の20周年を祝福したツイートに、キスマークの絵文字をつけてリツイートするかたちで、20周年に反応した。(フロントロウ編集部)