Time’sUpによる「セクハラマニュアル」
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に出演する俳優兼シンガーのドナルド・グローヴァーと、ドラマ『ザ・オフィス』の女優ラシダ・ジョーンズがナレーションを担当する、セクハラのガイドライン動画が公開された。
今年のゴールデン・グローブ賞で、ハリウッド女優らが立ち上げたセクハラや性差別撲滅を訴える抗議運動「タイムズ・アップ(Time’s Up)」の団体が公開した動画には、職場におけるセクハラの境界線を丁寧に説明。
昔は許されていても今はセクハラに当てはまることや、親切にしたつもりが相手にとってはセクハラとして捉えられてしまうシチュエーションを例にあげ、セクハラを未然に防ぐためにも、なにが間違っているのかを4つ説明した。
1. 「ハグ&キス」はセクハラ?
欧米のスキンシップのひとつである「ハグ&キス」を同僚にしてもいいのか?
―NO
セクハラを意識していなくてもガッシリとしたハグや口のキスは、「Unwelcome Touching(望まないボディタッチ)」と呼ばれ、これはセクハラとなる。
2. 「セクシー」と呼ぶのはセクハラ?
例えば同僚がセクシーな格好をしていた時などに、それを相手に伝えてもいいのか?
―NO
セクシーだと思うのはその人の自由だが、それを相手に伝えるのは慎んだ方がよい。親切心でこうした発言をしたとしても、相手がそのような反応を求めているとは限らない。
3. デートに誘うのはセクハラ?
同じ職場に気になる人がいて、その人をデートに誘うのはアリ?ナシ?
―たぶん。
デートに誘う前に考えなくてはいけないのは、その人にとってあなたはどれくらいの権力を持っているのか。デートに誘う相手が断ったら仕事に影響しそうだと思わせてしまうような部下や、役職が自分より下の相手なら控えたほうがいい。
4. セクハラ行為に目をつむるのもセクハラ?
誰かが不適切なことをしていたり、ウワサを聞いたりした時、それはあなたの問題にもなるのか?
―YES
セクハラ問題についてより多くの人がよりセンシティブになって、安心できる職場環境を作ろうとすることでセクハラが減っていくはずである。そのためにも、問題を見つけたら目をつむらず、自分自身の問題として解決策を考えていく必要がある。
(フロントロウ編集部)