新予告編がついに解禁
7日21日まで行われていた世界最大級のポップカルチャーの祭典サンディエゴ・コミコンのパネルセッションで、ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の主要キャストが大集結。
主演のニュート役を演じるエディ・レッドメインや、若かりし頃のダンブルドア役として本作に参戦するジュード・ロウほか、ティナ役キャサリン・ウォーターストン、クイニー役アリソン・スドル、ジェイコブ役ダン・フォグラー、クリーデンス役エズラ・ミラー、テセウス役カラム・ターナー、リタ役ゾーイ・クラヴィッツが登壇。
サンディエゴ・コミコンの会場で最大のスペースを誇る名物ホールHに約6,500人の観客が集まり超満員となるなか、本作を語り合うパネルセッションが行われた。
そんな会場は、まるで魔法界に飛び込んだかのような仕掛けがたっぷり。主人公ニュートを演じたエディは、劇中で使用した杖を持ってステージにあがると、杖の先に光を灯す呪文ルーモスと唱え、会場の照明を明るくした。
そして「ここに呼んでくれてありがとう!この会場の中を歩いてくる時の気持ちはとてもスペシャルだったよ」と笑顔を見せた。
このパネルセッションの最大の見せ場となったのが、ついに解禁された3分以上にも及ぶ最新予告編。
映像では、ホグワーツ魔法学校でダンブルドアの授業を受けているニュートの姿や、魔法界を支配しようと企む黒い魔法使いの陰謀など、今まで公開されてこなかった気になるシーンがいくつも登場する。
そんな作品に会場は大歓声となり、キャスト陣も興奮した様子となった。とくにウィザーディングワールドの自称“公式ファン”であるクリーデンス役のエズラは、「萌えるシーンしかない、すごすぎ!ホグワーツ、ダンブルドア、ニフラーたくさん出るし、(ニコラス)フラメルだよ!?」と、ファンらしい感想を残した。
ダンブルドア役を演じたジュードは、自身のキャラクターを重ねつつ、本作の魅力のひとつに物語を通して各キャラクターが持つ闇が紐解かれていくことを明かした。
「いろいろ起こるんだ。魔法界とマグル(ふつうの人間)の世界の双方が絡み、魔法界に暮らしていた魔法使いたちが突如、魔法界と人間界のどちら側につくかの選択を迫られることになる。もしかしたらこれまでの魔法ワールドの物語のなかでも最も深みのあるストーリーかも」「(45歳で)“若い”ダンブルドアと呼ばれていることが嬉しいね。僕も今45歳だけど、もう若くないって感じているから(笑)」「デイビッド・イェーツは素晴らしい監督で、僕に自由にこのキャタクターを作り上げさせてくれたんだ。キャラクターの特徴で引き継いでる部分はたくさんあって、相変わらずお茶目で、人に影響を及ぼす手段を持っているよ。とくにニュートに対してだけど。あとは秘密を持っているんだ。この点に関してはJ.K.ローリングが作り上げたキャラクターすべてに共通すると思っているよ。いくつかの闇の部分があって、それは物語上で徐々に説明されるよ」
エディは「みんなに愛され、様々な言語に訳されているこのJ.K.ローリングの創り出した素晴らしい世界にいられることをうれしく思っているよ。僕はただ従うだけ、というかこのクリエイティブで想像力豊かな(J.K.ローリングの)世界にぼくは身をゆだねて泳いでいるような感覚でいるんだ」と、作品への気持ちを熱弁。
そして最後には、なんと黒い魔法使い、グリンデルバルドのフルコスチュームに身を包んだジョニー・デップがサプライズ登場!
「みなさん、拍手は僕のためではなく、あなたたちのためのものだ。私はマグルを嫌っているとずっと言われていたが、嫌っているというのは事実ではない。マグルはほかのものと同等だと言っているのだ。価値があり、また価値を与えている。魔法は限られた魂にしか宿らないのだ。人間界のためにどのような世界を作るのか。本当の自由の中に生きられる世界。私たちにとって公平な世界が作られる瞬間が来るだろう」と、グリンデルバルドの口調で演説。
11月23日の日本公開に向けて本格始動した映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。今回のコミコンは観客の期待を上回る演出で、会場を大いに沸かせた。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
監督:デイビッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング
出演:エディ・レッドメイン、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドルほか
配給:ワーナー・ブラザース映画