約8兆円で買収
2017年末に世界中に大きな衝撃が走った、米ウォルト・ディズニーによる米21世紀フォックスの買収計画がついに決着。
フォックスが713億ドル(約8兆円)でディズニーによる買収を承認し、『アバター』や『X-MEN』シリーズなどの大作を生んだフォックスのエンタメ事業がディズニーの傘下となる。
ディズニーはすでに、『スター・ウォーズ』シリーズのルーカスフィルムや、『アベンジャーズ』シリーズをはじめとしたMCU映画を製作するマーベル・スタジオを所有しており、映画史に残る興行成績を収めた数多くの大作を支えている。
そんな大手2社が事業統合に合意したことで、ここぞとばかりに盛り上がりを見せるのが、マーベルのファン。
買収が与えた大きな夢とは?
マーベルコミックから映画化された映画は数多くあるものの、近年は映画『アベンジャーズ』シリーズ等のMCU映画のようなマーベル・スタジオによって制作されたものと、『X-MEN』シリーズや『デッドプール』シリーズのようなフォックスが配給の作品と、制作会社や配給会社が作品によって分かれている。
そのために同じマーベルの作品でも世界観を共有できないほか、“大人の事情”から原作では絡みがあるキャラクターが、映画化されると共演できないといったジレンマがあった。
しかし今回、フォックスがディズニーの仲間入りを果たすことで、今まではできなかった「夢の共演」が実現に一歩近づいた。
ファンの希望をより現実的にさせたのが、アメコミクリエーターのロバート・ライフェルドがインスタグラムに更新したメッセージ。
デッドプールの生みの親として知られるロバートが今回の事業統合を、なんとマーベルコミックの巨匠スタン・リーに報告。
御年95歳のスタンに、『X-MEN』や『デッドプール』といったフォックスによるマーベル映画が、スタンが毎回カメオ出演するMCU映画と同じ仲間になることを伝えると「教えてくれてありがとう」と答えたといい、映画『デッドプール2』も気に入っていると言ったのだそう。
そして最後にロバートが、スタンに伝えた「スパイダーマンなしのデッドプールはありえないよ」というひと言にファンは大興奮。
今まで公開された映画では共演NGだったスパイダーマンとデッドプールだけれど、原作では、スパイダーマンが大好きなデッドプールと、デッドプールがあまり好きではないスパイダーマンの2人を主人公にした『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』というコミックが登場するほど、ユニークな関係を築いている。
コミックのクロスオーバーが映画でも反映される可能性を示唆したロバートは、ファンに大きな期待と希望を与えた。(フロントロウ編集部)