目が離せない“旬”女優
アメリカ出身、現在34歳の女優テッサ・トンプソンは、マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のヴァルキリー役で見たことがあるという人がいるかもしれない。けれど、その前から人気作品に出演し、現在では人気監督たちがテッサを出演させるために交渉しにくるほどの人気女優へと成長。
カルフォルニアのロサンゼルスに生まれ、サンタモニカカレッジで人類文化学を学びながら演技学校にも通っていたテッサは、『テンペスト』で初舞台に立つ。その次の年に舞台『ロミオとジュリエット』に出演しNAACPシアター・アワードにノミネートされ、女優としてのスタートを切った時からその才能は開花し始めていた。
その後、ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』で名を広げ、『グレイズ・アナトミー恋の解剖学』『HEROES』などの人気ドラマで経験を積み、米公民権運動の「血の日曜日事件」を題材にした映画『グローリー明日への行進』や、『ロッキー』シリーズの新章となる『クリード チャンプを継ぐ男』でマイケル・B・ジョーダンの恋人役を演じて注目を浴びる。
テッサの勢いは止まることを知らず、マーベルが手がける『マイティ・ソー バトルロイヤル』では男勝りで酒飲みのヴァルキリー役を演じ、そして『ゲット・アウト』に続くブラックコメディとして大ヒットした『Sorry to Bother You(原題)』でもヒロインを演じた。
今後は、『クリード チャンプを継ぐ男』の続編となる『クリード2(原題)』や、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが主演を務めた『メン・イン・ブラック』シリーズのスピンオフ作品への出演が決まっている。
多国籍の血を引く
テッサの父親はパナマ系アフリカン・アメリカ人で、そして母親はイギリス、ドイツ、スコットランド、アイルランドが混ざった白人とメキシコ人のハーフのため、多様な血を引くテッサ。
『フォー・カラード・ガールズ(原題)』や『グローリー明日への行進』、『親愛なる白人様』など黒人をテーマにした作品に積極的に出演しているテッサは、自分の人種について、「小さい時に肌の色のせいでいじめられていたけど、母は私のブラウンの肌は何よりも美しいと言い聞かせてくれたの」と、誇りに思っていることを米Essenceに話している。
セクシャリティは隠さない
テッサはNet-A-Porterでのインタビューで、「もし私が女性や男性を家に連れてきても、私の家族の間では何の問題もないわよ」と、バイセクシャルであることを堂々と明かし、称賛の声があがった。
さらに、テッサは女優兼シンガーでもあるジャネール・モネイがリリースし、女性器をイメージした衣装で話題を呼んだシングル「ピンク」のMVに出演し、ジャネールとの熱愛がウワサされていた。そのことについても、「ジャネールと私は深く愛し合っているの。とても親しいし、同じ空気感でいられるの。私たちの関係を色々と推測していても、別に私は気にならない」と、否定も肯定もしないコメントをした。
シンガーとしても活動中
バンド、チョコレート・ジーニアスに所属するシンガーソングライターのマーク・アンソニー・トンプソンを父に持つテッサは、女優だけでなくシンガーとしての肩書きも持っている。エレクトロ・バンドの「Caught a Ghost」のシンガーとしても活動しているテッサは、『クリード チャンプを継ぐ男』でも歌声を披露している。
そんな魅力たっぷりのテッサは、今後もっともっとハリウッドで活躍を続けること間違いなし。気になった人は、テッサの出演作や歌をぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)