2008年に米公開された人気ミュージカル映画『マンマ・ミーア!』の続編としてこの夏日本でも大ヒットを記録した『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』。
世代を越えた家族愛を前作と同じくABBA(アバ)の名曲の数々を交えて描いた同作で、リリー・ジェームズが若年期を演じ、メリル・ストリープが熟年期を演じたドナの母であり、アマンダ・サイフリッド演じるドナの娘のソフィにとっては祖母にあたるルビーを演じたシンガーのシェールが、「じつはまだ作品の全編を観ていない」と衝撃の告白をした。
英Attitudeの表紙を飾ったシェールは、「まだ作品すべては観ていないの。心の準備ができてないのよ。いつか観ようとは思ってるんだけどね。自分が出演した映画をすぐに見るのってなんだか好きじゃないの」と、自身の出演作から目を背けてしまっている理由を語った。
同じインタビューの中で、ABBAの楽曲にチャレンジしたことについて「ABBAの曲って皆さんが思っているよりもずっと歌うのが難しいの。すごく複雑でメッセージ性が深くって」と自身の楽曲とは違うスタイルに苦労したことも明かした。
さらにシェールは、「人々がABBAの音楽に魅了されるのはわかる、でも本当の意味でABBAの音楽性を理解しているかは疑問だわ。まあ、『何でこの音楽が好きなんだろう?』って自問自答する人なんてそういないものね」とベテランシンガーならではの視点で分析していた。
劇中では「悲しきフェルナンド」をかつての恋人役であるアンディ・ガルシアと一緒に歌い、その圧巻のパフォーマンスが絶賛されたシェール。
ABBAのメンバーであるビヨルン・ウルヴァースは、「彼女の『悲しきフェルナンド』を聞いたら本当にパーフェクトだったよ」とコメントし、ベニー・アンダーソンは「シェールとABBAがひとつになる」とコメントするなど本家本元からも太鼓判を押されていた。
世界中の観客たちを唸らせた素晴らしいパフォーマンスだっただけに、是非自身でも早く全編通して楽しんでほしいところ。(フロントロウ編集部)