今年の4月にルイ王子を出産し、3人の母親となったキャサリン妃。これまでジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子をロンドン市内にあるセント・メアリーズ病院で出産し、玄関口で生まれたばかりのロイヤル・ベイビーをお披露目してきた。
出産したすぐ後にヘアメイクもばっちりでハイヒールを履いてカメラの前に現れたキャサリン妃に、出産を経験した女性たちから「すごすぎる」と驚きの声が挙がっていた。ルイ王子の時は出産からなんとわずか7時間後に姿を現し、そのまま退院。
このキャサリン妃の行動を批判する声が…
このキャサリン妃の行動を見て、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで知られる女優キーラ・ナイトレイはあまりよく思わなかったよう。キーラ自身も2015年に、夫であるロックバンド、クラクソンズのメンバーのジェイムズ・ライトンとの間に女児を出産している。
そんなキーラは「ザ・ウィーカー・セックス(The Weaker Sex)」というエッセイの中で、娘エディちゃんへの思い、出産の経験、そして母親であることについて話した。
私の性器は2つに割れたの。あなたは目を開けて出てきたわ。腕を宙に上げて、叫びながら。彼らはあなたを私の腕に抱かせたの、血だらけ、胎脂(※)だらけ、頭の形が少しいびつだった
※新生児の皮膚を覆っている白い物質。
とリアルに自分の壮絶な出産の様子を赤裸々に語ったキーラは、キャサリン妃の産後の様子について話した。
彼女はメイクをしてハイヒールを履いて7時間後に病院から出てきた。世界中の人が見たかった顔よ。痛みを隠して、私たちの体は2つに割れて、胸からは母乳が垂れて、ホルモンはめちゃくちゃで。それでも美しいのね、スタイリッシュで、辛いところは一切見せないのね、ケイト。生と死の闘いを終えた7時間後、あなたの体が開いて、血だらけで叫ぶ命が出てきた7時間後。見せずに、言わずに、あなたの赤ちゃんを抱いて男性のフォトグラファーの前に現れるのね
じつはキーラが娘エディちゃんを出産した日は、キャサリン妃がシャーロット王女を出産した前日だと言われている。そのため、同じタイミングで出産したキャサリン妃が、出産の辛い部分をすべて隠して優雅な姿でカメラに手を振っている姿を見て、憤りを覚えたよう。
実際にキャサリン妃が出産後すぐにカメラの前で赤ちゃんをお披露目するたびに、世間では賛否両論の意見が挙がっている。産後すぐに完璧な姿で現れるキャサリン妃をすごいと讃える人がいる半面、キャサリン妃のこの行動はすべての女性がこうするべきだという非現実的な基準を与えていると批判する人も。一方で、英ロイヤルファミリーが産後すぐに新生児と共に病院前に現れるのは伝統で、この伝統を強いられるロイヤルファミリーの女性への同情的な声も聞かれる。
さらにキーラはエッセイ内で、「痩せろ、だけど痩せすぎるな。セクシーであれ、だけどセクシーすぎてはダメ。成功しろ、だけど成功しすぎてはダメ。この服を着ろ、こういう見た目でいろ、これを買え」と、これまでにハリウッドで経験してきた女性に対しての差別的な経験についても話した。(フロントロウ編集部)