「ソーリー」は著作権侵害
ニッキー・ミナージュが8月にリリースした楽曲「ソーリー(Sorry)」をめぐって、ジャスティン・ビーバーが英ロンドンで路上ライブした時に歌った「ファスト・カー」で知られるシンガーのトレイシー・チャップマンと法廷で対決するよう。
「ソーリー」は、ニッキーと交際がウワサされたラッパーのナズとのコラボ曲なのだが、この曲にトレイシーの「ベイビー・キャン・アイ・ホールド・ユー(Baby Can I Hold You)」(1988)の歌詞とメロディーが使われたことから、トレイシーがニッキーを著作権侵害で訴えた。
「ソーリー」をアルバム『クイーン』に収録するつもりだったニッキーは、同曲が世に送り出される以前の今年6月ごろから、複数回にかけて使用許可を申請しているが、トレイシーはこれをすべて却下している。
お蔵入りされると思われていた同曲だけれど、結果的にニッキーが楽曲を発表したことで、今回の裁判に発展した。
トレイシーの訴えに対して、現時点でニッキー側からのコメントはないが、ニッキーは「ソーリー」がラジオでオンエアされた日にツイッターでトレイシーから許可をもらっていないことをを明かしていた。
トレイシーが裁判所に提出した内容によると、ニッキーの「ソーリー」の大半は、トレイシーの「ベイビー・キャン・アイ・ホールド・ユー」の歌詞とメロディーで構成されているという。
今回の裁判で、トレイシーはニッキーに著作権侵害作品の複製や使用、搾取を中止するように求めるとともに、ラジオなどの第3者による曲の使用差し止めと、損害賠償およびこの曲が得た利益の支払いを請求している。(フロントロウ編集部)