11月20日と21日に「レピュテーション・スタジアム・ツアー」の日本公演を予定しているシンガーのテイラー・スウィフト。
世界中で大盛況となっている今回のツアーでは、前回の「ザ・1989・ワールドツアー」(以下「1989ツアー」)で自身が叩きだした記録を更新し、女性アーティストとして史上最高額となる全米興行収入を達成した。
そんなテイラーがまるで弟分のように可愛がっているのがシンガーのショーン・メンデス。
2015年に行われたテイラーの「1989ツアー」の一部公演でオープニングアクトを務めたショーンは、エンタメ界の先輩としてテイラーを慕っており、今回の「レピュテーション・ワールド・ツアー」の公演にも足を運んで楽屋を訪れたり、ゲストパフォーマーとしてステージに登場してデュエットを披露するなど仲の良さを見せている。
最近行われた、米Billboard主催のライブ・ミュージック・サミット・パネルに登場したショーンは、世界最高峰のエンターテイナーの1人であるテイラーから贈られたあるアドバイスを紹介した。
「1989ワールドツアー」にオープニングアクトとして参加した当時、まだ駆け出しだったショーンは、テイラーのツアー公演を訪れたたくさんの観客たちを前にド緊張。
「もしも失敗したらどうしよう…」と不安そうな表情を浮かべるショーンに対して、「緊張してる? 」とやさしく声をかけたテイラーは、こんな風に語り、彼に安心感を与え、人前で歌うことの喜びを再認識させてくれたという。
「観客のみんなは、ここに楽しみに来てるのよ。あれこれ批判しようと思って来ているわけじゃないの」
テイラーのこの言葉を聞いてハッとしたショーンは、その時、“エンターテイナーとは何たるか”を悟ったという。
ショーンはこの時の気づきについて、「(テイラーがアドバイスをくれた)あの瞬間、パフォーマーであることの意味を理解できたような気がする。完璧じゃなくたっていい、心から楽しむことが大切なんだと気づいたよ」と語り、「テイラーは、毎晩ステージに繰り出して、観客たちと一緒にショーを楽しんでいたんだ。だってそれが、ライブショーの醍醐味だから」と、大先輩であるテイラーの背中を見て、シンガーとして大切にすべきことを学んだと明かした。
ショーンの言葉通り、すべての公演において、観客たちと一体になって“楽しむ”ことを一番大切にしているテイラー。そんな彼女が、ツアーのフィナーレとなる東京公演でどんなステージを見せてくれるのか、期待が高まる。(フロントロウ編集部)