『マジシャンズ』は原作者もキャストも『ハリポタ』ファン!
日本ではHuluで独占配信されている『マジシャンズ』は、レヴ・グロスマン著の小説(※日本未発売)が原作のファンタジードラマ。
レヴは、「J.K.ローリングの本を何度も何度も読み返して勉強したよ」と語るほどの『ハリー・ポッター』愛読者で、『マジシャンズ』はそんなレヴが、「J.K.ローリングに手紙を書いているかのような気持ちで」執筆したファンタジー小説。
『ハリー・ポッター』の世界観だけでなく、C・S・ルイスの名作『ナルニア国ものがたり』の要素も入っている『マジシャンズ』は出版後すぐに話題になり、2015年にハリウッドでドラマ化。すでに2019年放送のシーズン4の制作が決まっているほどの人気で、ドラマの中に登場する世界“フィロリー”を文字って「フィロリアン(Fillolian)」というファン集団まで誕生している。
そんな『マジシャンズ』に出演するのも、熱心なハリポタ・ファン。
魔法の力に気づいて魔法学校に入学する主人公のクエンティン・コールドウォーターを演じるジェイソン・ラルフは、「『ハリー・ポッター』の大ファンだよ。読みながら育ったからね」と語るポッタリアンで、『マジシャンズ』の公式ツイッターでは、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターを訪れてテンションぶち上げになるジェイソンの動画が公開された。
What happens when a magician walks into The Wizarding World of Harry Potter?
— The Magicians (@MagiciansSYFY) 2017年12月22日
We'll let @RasonJalph handle that one ✨#TheMagicians #ItsAFanThing pic.twitter.com/ozXA7Z71oA
ほかにも、「すごい早さで読んだのを覚えてる。(中略)SFやファンタジーを変えた作品でしょ」と『ハリー・ポッター』を溺愛するジェイド・テイラー(ケイディ役)や、「ハリー・ポッター・ワールドに何度も行くために年間パスを買ったわ」と興奮気味に話すブリタニー・カラン(フェン役)など、『マジシャンズ』はJ.K.ローリングが作り出した魔法の世界を愛し尊敬する人々によって作られた、オマージュ作品なのだ。
『マジシャンズ』と『ハリポタ』、ココが一緒でココが違う!
「大人向けハリー・ポッター」と呼ばれる『マジシャンズ』。名作『ハリー・ポッター』と似ている点と違う点はどこ?
今回の「魔法学校」は大学院が舞台
『マジシャンズ』の舞台はブレイクビルズという魔法学校。ただ、11~17歳の少年少女が通うホグワーツ魔法魔術学校と違い、ブレイクビルズは成人が通う大学院。学校のまわりには暗号化されたバリアがはられており、ホグワーツと同じく学校に関係ない人は侵入不可能となっている。
「大人向けハリポタ」と呼ばれるワケ
『マジシャンズ』をリードするのは、ぶつかりながらも大事な時には結束する生徒たち。彼らの友情がキーテーマとなるのだが、とは言え、全員が成人の男女。悪態をついたり、お酒やタバコを楽しんだり、空中セックスしたり、社会に疲れて悩みを抱えていたり…。だから『マジシャンズ』は、「大人向けのハリポタ」の異名でも知られる。
本に溺れる「オタク」な青年が主人公
主人公のクエンティン・コールドウォーターは、魔法の国を舞台にしたファンタジー小説『フィロリーとその先を』を愛読する青年。ある日、自分に魔法の能力があることや、フィロリーが実在することを知り、ブレイクビルズ大学院で魔術師(マジシャン)としての勉強を始める。ただ、「選ばれし者」と一目置かれたハリー・ポッターとは違い、内気な性格のクエンティンは生徒の間では目立たない存在。
魔法が次々と登場…でも「魔法の杖」は使わない
得意な魔法によって、「物質派」や「心霊派」といった派閥に分けられる生徒たち。そんな彼らが魔法を唱えるのに使うのは、杖ではなく手。フィンガータット(※)にインスパイアされた動きはドラマのために生み出された“新言語”で、シリーズが進むにつれて生徒たちの動きはどんどん洗練されていく。彼らの細かい手の動きと最新のVFXで生み出される魔法のシーンは必見。
※エジプトの象形文字を模倣した指を使ったダンス。
「名前で呼ばれない」敵がいる…でも敵は1人じゃない
『マジシャンズ』でブレイクビルズの生徒たちを脅かすのは、別の世界からやってきた邪悪な敵。「例のあの人」と呼ばれたヴォルデモート卿のように、名前ではなく「ビースト」と呼ばれている。ちなみに『ハリー・ポッター』ではヴォルデモート卿が最大の敵だったけれど、『マジシャンズ』では敵は1人ではない。1人倒したら、次はどんな敵が現れるのか?
知的で貪欲、そしてセクシーな「女性陣」に魅了される
『ハリー・ポッター』にハーマイオニーがいたように、『マジシャンズ』でも女性が活躍する。しかも5人も。著名なマジシャン一家に生まれた勤勉なアリス、聡明で意志の固いジュリア、人を惹きつけるカリスマ性を持つマーゴ、ストレートな物言いをするケイディ、卓越した魔法のスキルを持つマリーナといった女性陣が、男性陣を圧倒する賢さや判断力でドラマをリードする。
生徒には不人気!学校参加の「スポーツ」がある
悪との闘い以外に、魔法界の伝統やしくみを知るのもドラマの大きな楽しみ。『ハリー・ポッター』にはクィディッチという球技があったが、『マジシャンズ』にはウェルターズがある。ウェルターズはざっくり言うと、巨大なチェスのゲーム。10億年前に生徒たちの決闘を防ぐために作られたのだが、生徒たちからは「地獄」「最低」と不人気。
まるで「穢れた血」のよう…魔法界の差別や偏見
クエンティンの幼馴染ジュリアのように、ブレイクビルズの入学試験に合格できなかったけれどそれでも魔法を習いたい者は、ヘッジウィッチと呼ばれる“非正統派”の魔法を習得するしかない。魔法のスペルを入手するためにあの手この手を使う彼らは「ヘッジウィッチ」と呼ばれ、マジシャンから見下される。『ハリー・ポッター』で見られた「スクイブ」や「穢れた血」への差別を彷彿とさせる。
ほかにも、『ハリー・ポッター』との関連性を茶化すようにギャグで「アバダ・ケダブラ(※『ハリー・ポッター』では死の呪文だが『マジシャンズ』では違う)」の呪文を使ったり、奇妙な生物が登場したりと、『ハリー・ポッター』との類似点・相違点を見つけるのが楽しい『マジシャンズ』。
日本では、毎週土曜に新エピソードが追加される最新シーズン3も含め、全シーズンをHuluで見ることができる。
『マジシャンズ』
Huluでシーズン1~3が独占配信中
『マジシャンズ』視聴はコチラから
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(フロントロウ編集部)